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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】スターティアは再上昇体制が整う、電子書籍関連や好業績を評価
電子書籍関連のスターティア <3393> (東マ)の株価は戻り一服の展開となったが、出直り歩調に変化はないだろう。電子書籍関連が好調であり、今期(14年3月期)好業績を評価して5月高値圏へ回帰の動きを強めそうだ。
電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力として、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開し、大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進している。主力の「ActiBook」は特に印刷関連業界向けの市場シェアで断トツ首位の実績を誇り、アジア市場への事業展開で多言語対応の開発も進めている。
12月11日には、全国のローソン店舗内に設置されたマルチコピー機からさまざまなコンテンツをプリントアウトできるサービス「ファンコレ出力版」のインフラとして、データセンター内仮想サーバを提供するサービス「デジタルリンク クラウド」の提供を発表した。
今期の連結業績見通しは売上高が前期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。電子書籍関連やクラウドサービス関連の市場拡大も追い風として、各セグメントとも好調に推移している。通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率はやや低水準だが、第2四半期累計が計画に対して上振れたことや、ストック型収益構造のため四半期ごとに拡大する期初計画であることも考慮すれば好業績が期待される。
株価の動きを見ると、10月下旬~11月中旬の戻り高値圏1600円台から一旦反落して、1400円近辺まで調整する場面があったが、12月13日には前日比55円(3.76%)高の1517円まで上伸して1500円台を回復した。自律的な短期調整が一巡したようだ。出直り歩調に変化はないだろう。
12月13日の終値1517円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.5倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。好業績を評価して5月の高値圏へ回帰の動きを強めるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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