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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】リンテックは底打ち近い、13週線乖離率がマイナス10%
粘着製品大手のリンテック <7966> の株価は高値圏から反落して軟調展開となったが、今期(14年3月期)好業績見通しであり、特に悪材料は見当たらない。目先的には売られ過ぎ感も強めており、反発のタイミングだろう。
高度な粘着応用技術と表面改質技術(粘着剤や表面コート剤の開発・配合・塗工技術)に強みを持ち、印刷材・産業工材関連(シール・ラベル用粘着フイルム、ウインドーフイルム、太陽電池用バックシート、自動車用・工業用特殊粘着製品など)、電子・光学関連(半導体製造用粘着テープ、タッチパネル用シート材、液晶用偏光・位相差フイルム粘着加工など)、洋紙・加工材関連(カラー封筒用紙、粘着製品用剥離紙・剥離フイルム、炭素繊維複合材料用工程紙など)の分野に幅広く事業展開している。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.0%増の2100億円、営業利益が同42.0%増の150億円、経常利益が同36.6%増の150億円、純利益が同36.7%増の105億円としている。印刷用粘着製品や太陽電池用バックシートがやや低調だが、スマートフォンやタブレット関連、さらにNISA特需に伴うカラー封筒用紙などが好調であり、営業外での為替差益も寄与する。通期見通しに対する第2四半期累計(4月~9月)の進捗率も概ね順調な水準だ。想定為替レートは1米ドル=92円と保守的であり、期後半に向けての需要拡大も考慮すれば好業績が期待される。
株価の動きを見ると、10月17日の年初来高値2157円から反落してやや軟調展開となった。12月13日には6月28日(1719円)以来の安値水準となる1727円を付ける場面があった。特に悪材料は見当たらないが利益確定売りが続いているようだ。ただし12月13日は終値で1780円まで戻している。調整が一巡した可能性があるだろう。
12月13日の終値1780円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS140円57銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1909円57銭で算出)は0.9倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線に続いて52週移動平均線も割り込んで調整局面の形だ。ただし、13週線とのマイナス乖離率が10%に拡大、日足チャートでも25日移動平均線に対するマイナス乖離率が広がり、売られ過ぎ感も強めている。指標面に割高感はなく反発のタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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