【週足チャート診断】ワタミは安値圏1400円の攻防、空売り増え短期注目も中期は業績悪で見送り

2013年12月14日 07:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ワタミ <7522> は安値圏でモミ合っているが、1400円のフシをキープできるかどうかが注目点となっている。

  既に、年初来高値1849円から24%強下げ年初来安値(13日に1400円)水準にある。週足の終値足でみれば1402~1420円台が5週続いていることから普通に判断すれば下値を固めているとみることはできる。

  しかし、気になるのは業績である。今3月期は営業利益で前期比46.0%の大幅減益で1株利益は29.9円まで低下し、かつて不況下でも1株利益80円台だったことからみると見劣りする。今期の配当は一気に10円減配の年15円とする予定だ。しかも、このほど発売された四季報・新春号において次期(2015年3月期)の回復が鈍いことも気になるところである。

  利回りは1.0%だが、予想PERは46.8倍とかなり高い。先行きの見通しに対し期待できないというマーケット人気となればPERが高いだけに1400円の下値のフシは切ってくる可能性は否定できない。

  ただ、信用取引の売残、買残とも膨張しており短期的には取組面から人気で激しく動く可能性もあるだろう。短期狙いの向きはともかく業績にウエートを置く中期投資の向きは新規買いは様子を見るところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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