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【木村隆のマーケット&銘柄観察】東芝機械は受注回復を受け、今期後半から業績回復が顕著に
東芝機械 <6104> が目先底打ち機運を強め、戻り相場にダッシュを効かせそうな雰囲気だ。工作機械株の一角にも人気復活の動きが出ており、同社あたりその中核銘柄に発展してもおかしくない。
今2014年3月期の9月中間決算は、経常利益24億7100万円と、前年同期比60%減の厳しい数字となった。ただ、期初の利益計画21億円は上回っている。中国および東南アジアなどの新興国における販売減少が響いた。
こうした中で会社側は通期の営業利益の見通し60億円(前期比38%減)を据え置いた。この結果、後半の経常利益は35億2900万円予想となり、中間決算の実績24億7100万円を上回ることになる。国内経済の改善に加え、海外市場でも地域、製品により受注環境に明るさが見え始めていることが背景。このような状況のもとで、有望な新市場の開拓、市場ニーズにあった新製品の投入、ブランド力の向上、さらなる効率化により収益確保に努めていく。
そして、今期をスタートに、新たな中期経営計画を策定した。「先進と拡張」と、「マルチ・ドメスティック&グローバルガバナンス」を新たなコンセプトに推進していく。「先進と拡張」では、戦う領域を明確にするとともに戦わない領域も定義して、経営リソースの集中とそこから得られる成果を最大化する。「マルチ・ドメスティック&グローバルガバナンス」は世界の4つのハブ統括(東アジア、東南アジア、米州、日本)が域内環境に合わせた事業活動を推進させる"マルチ・ドメスティック"を展開する。
その結果、中期経営計画最終年度の2016年3月期には経常利益145億円(前3月期98億2300万円)を目指す。足元の業績悪化を織り込んだ株価の復元余地は大きい。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=6104.T&d=6m
(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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