【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワイヤレスゲートは利益確定売り一巡して切り返し、中期成長力を評価して上値追い

2013年12月3日 09:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ワイヤレスブロードバンドサービスを展開するワイヤレスゲート <9419> (東マ)の株価は、上場来高値更新後に一旦反落したが、利益確定売りが一巡して切り返しの動きを強めている。今期(13年12月期)好業績見通しや中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。

  通信事業者からインフラを借り受けてワイヤレスブロードバンドサービス(Wi-Fi、WiMAX)を提供している。月額有料会員数の積み上げに伴って収益が拡大するストック型収益構造である。13年9月末時点の会員数は約40万人となった。重点戦略としてサービス提供エリア拡大、販売チャネル数拡大、サービス拡充を掲げている。

  販売チャネルはヨドバシカメラでの販売、住友商事 <8053> との業務提携による最大手携帯販売会社ティーガイア <3738> での販売に加えて、取扱携帯販売会社数を増やす方針だ。サービス拡充では、13年6月にオプションサービス第1号として「電話リモートサービス」の提供を開始した。ARPU(顧客1人当たり売上高)向上や顧客基盤拡大につなげるため、追加オプションサービスも検討している。

  なお電通 <4324> 、OOHメディア・ソリューション、シーエスイーと共同で参画している一般社団法人銀座通連合会の無線LAN環境構築支援プロジェクトについては、銀座通りで実施しているG・Free(銀座フリーWi-Fi)を晴海通りに拡大した。こうした体制を活用して、新たな屋外型公衆無線LANの市場を積極的に開拓していく方針だ。

  今期の連結業績見通しは売上高が前期比27.6%増の70億17百万円、営業利益が同34.1%増の8億円、経常利益が同39.0%増の8億円、純利益が同9.4%増の4億63百万円としている。販売チャネル数拡大などの効果で会員数の増加ペースが加速し、6月開始のオプション「電話リモートサービス」の売上も想定以上のようだ。ストック型の収益構造であることも考慮すれば通期上振れの可能性があるだろう。

  株価の動き(9月1日付で株式2分割)を見ると、11月中旬に急伸の形となって水準を切り上げた。11月11日に5月高値3350円を突破して上場来高値を更新し、11月15日には4740円まで上伸する場面があった。目先的な過熱感を強めたこともあり一旦は3700円近辺まで反落したが、12月2日には前日比295円(7.42%)高の4270円まで戻す場面があった。利益確定売りが一巡して切り返す動きだろう。

  12月2日の終値4170円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円72銭で算出)は44倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮した連結BPS314円23銭で算出)は13倍近辺である。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消され、切り返しの動きとなった。週足チャートで見ると新たな上昇チャネル入りした可能性があり、今期好業績や中期成長力を評価して上値追いの展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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