【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フォーカスシステムズは目先的には乱高下だが、収益改善評価に変化なし

2013年11月29日 06:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  システム構築・運用のフォーカスシステムズ <4662> (JQS)の株価が動意付いて06年以来の高値水準まで急騰した。目先的には乱高下の展開となりそうだが、収益改善を評価する流れに変化はないだろう。

  公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。顧客別にはNTTデータ<9613>関連が3割~4割、日本IBM関連が1割~2割を占める主要顧客である。民間関連事業では従来の関東・近畿圏に加えて、東海圏への拠点展開と営業強化を推進している。

  11月7日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の業績(非連結)は、売上高が前年同期比12.9%増の64億42百万円、営業利益が2億48百万円(前年同期は30百万円の赤字)、経常利益が2億40百万円(同32百万円の赤字)、純利益が1億15百万円(同2億12百万円の赤字)だった。民間関連事業はインフラビジネス分野の受注、セキュリティ機器関連事業は官公庁からのサイバー攻撃対策の受注が好調だった。補正予算の影響による受注が第2四半期累計に集中したことも寄与した。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比1.2%増の125億円、営業利益が同31.7%減の3億円、経常利益が同39.9%減の2億50百万円、純利益が同58.5%減の1億円としている。人材育成や名古屋への拠点展開などの先行投資負担で減益見込みだが、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.5%、営業利益が82.7%、経常利益が96.0%、純利益が115.0%と高水準である。好調な受注を背景に通期増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、概ね500円近辺でモミ合う展開だったが、11月7日発表の第2四半期累計業績を好感して動意付き、11月22日には06年1月以来の高値水準となる858円まで急騰する場面があった。その後は過熱感を強めたこともあり、一転して600円近辺まで急反落している。目先的には反動局面のようだ。

  11月28日の終値592円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円44銭で算出)は43倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS703円26銭で算出)は0.9倍近辺である。目先的には乱高下の展開となりそうだが、週足チャートで見ると安値圏500円近辺でのモミ合いから上放れて強基調に転換した形だ。収益改善を評価する流れに変化はないだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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