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パナソニック、コスモ石油、ニコンなど/本日の注目個別銘柄
<6752> パナソニック 1167 +39買い先行。国内の半導体主力3工場を分社化、イスラエル企業に株式の過半を売却することで大筋合意したと報じられている。海外の半導体工場も売却方向にあるもよう。不振の半導体事業の切り離しなど、構造改革の一段の進展を評価する動きが先行している。ゴールドマン・サックス(GS)では、工場の閉鎖や人員削減を想定していたなか、人員削減に伴う構造削減費用の節約、100億円のキャッシュ流入の可能性が出てきたことは、想定外のポジティブシナリオと捉えている。
<4114> 日本触媒 1190 -70軟調。前日にスモールミーティングが開催されているもよう。最近の状況について、SAPの大手ユーザーの販売不振により、SAPの出荷は計画に対して多少滞っているもようとの指摘がある。全体的には計画線での推移だが、市場の注目度の高いSAPの伸び悩みが利食い売りにつながっているものと観測される。
<4528> 小野薬品工業 7710 +460大幅反発。前日は大引けにかけて急落、MSCIリバランスなどの一時的な需給要因が背景と捉えられ、自律反発を目指す動きが先行する格好に。また、クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げ、目標株価を5500円から8200円に引き上げている。抗がん剤PD−1抗体であるニボルマブへの期待感なども反映しているようだ。
<5440> 共英製鋼 2051 +63買い優勢。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価を1800円から2660円に引き上げている。7-9月からの棒鋼需要回復、長期的な棒鋼業界再編への期待、海外展開が進展していることなどを評価しているようだ。また、ベトナム展開が「電炉一貫生産」という第2ステージに入る点も注目できると。
<5007> コスモ石油 195 +7続伸。昨日はMSCIリバランスの動きに伴って、大引けにかけて乱高下する展開となった。短期的な需給悪化を見込んだショートポジションも多かったと見られ、買い戻しが優勢になった印象もある。本日は当面の需給懸念が一巡したことで、さらに買い安心感が強まる格好にもなっているもよう。同社と同様にMSCI除外となった古河電工<5801>も買いが先行、一方、新規採用となったカカクコム<2371>には売りが優勢。
<7731> ニコン 1922 +49しっかり。足元では半導体製造装置各社に見直しの動きが強まり、出遅れ感などが意識される状況にもなっているようだ。10月23日の直近高値を上回ってきたことで、8月急落時のマド埋めを狙う動きにもなってきている。なお、蘭ASMLが投資判断格上げなどで堅調な動きになったこともプラス材料視へ。
<3092> スタートトゥ 2695 -255大幅安。Jiアジアが投資判断を「バイ」から「セル」に格下げ、目標株価を2000円としていることが売り材料につながっていると見られる。レポートの詳細は不明だが、先週はSMBC日興証券でも売り推奨へと格下げしていた。SMBC日興証券では、「WEAR」への期待感が先行し過ぎとも捉えていた。
<8897> タカラレーベン 385 +16しっかり。本日は不動産セクターが総じて堅調な展開になっている。REITへの資金流入が活発化、今年の不動産取得額は初の2兆円超えになったもようと報じられている。投資マネー拡大に伴う不動産市場の活性化への期待につながっているようだ。中小型不動産の一角で強い動き先行した。
<9719> SCSK 2513 -96大幅続落。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価は2800円としている。今下期から来期にかけても順調な業績拡大が続くと予想しているが、 年初来の株価はTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、当面の好業績は織り込まれたと判断しているもよう。高値圏での利食い売りにつながっている。
<9501> 東京電力 542 +12しっかり。本日は各紙で今後10年間の収支計画が伝わっているが、ポジティブ材料と捉えられる格好に。一部では、2014年度以降、約1600-2500億円の経常利益を確保できる見通しとされている。また、銀行団は総額5000億円を年末に貸し出す方針だが、2兆円規模の新たな融資要請に対しても前向きに検討すると。《FA》
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