【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ケンコーマヨネーズはモミ合い煮詰まり感、指標面に割安感

2013年11月27日 09:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  業務用マヨネーズ・ドレッシング類大手のケンコーマヨネーズ <2915> の株価は、戻り高値圏でのモミ合い展開に煮詰まり感を強めている。指標面の割安感も支援材料であり、モミ合い上放れから3月高値を試す流れに変化はないだろう。

  サラダ類、マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ類などの調味料・加工食品事業および総菜関連事業を展開している。中期経営計画で掲げた「サラダカフェ」「サラダ料理」「世界のソース」「タマゴ製品」などの事業領域拡大戦略が順調に進展している。サラダカフェ事業の店舗展開は首都圏・関西圏中心に30店舗とする構想だ。静岡県富士市の新工場は14年4月稼働目標としている。海外は中国・杭州の新工場が本格稼働し、インドネシアにも合弁会社を設立した。国内外での事業展開積極化で中期成長期待は高い。

  11月8日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)連結業績は前年同期比5.7%増収、同3.8%営業増益、同2.0%経常増益、同17.8%最終増益だった。セグメント別売上高を見ると、調味料・加工食品事業が242億09百万円で同4.2%増収、総菜関連事業が41億54百万円で同14.4%増収だった。コンビニエンスストア、量販店、外食、製パン、給食向けに、新規採用増も寄与して好調だった。利益面では原料価格上昇や人件費増加を稼働率上昇効果や生産効率改善などで吸収した。

  通期見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比1.8%増の555億円、営業利益が同2.1%減の27億20百万円、経常利益が同0.2%増の25億80百万円、純利益が同0.8%増の14億20百万円としている。売上面では、調味料・加工食品事業、総菜関連事業ともコンビニエンスストア、量販店、外食、製パン、給食向けに好調に推移する。

  原材料価格の上昇や新工場稼働に向けた投資負担などで利益は横ばい計画だが、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.2%、営業利益が60.9%、経常利益が60.5%、純利益が64.1%と高水準である。原材料価格上昇に伴う価格改定の浸透、工場稼働率上昇効果やコスト低減効果なども寄与して、通期増額の可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、9月以降は戻り高値圏の概ね880円~900円近辺の小幅レンジでモミ合う展開が続いている。ただし徐々に値幅を縮小してモミ合い展開に煮詰まり感を強めている。上放れのタイミングが接近しているようだ。

  11月26日の終値890円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS99円92銭で算出)は9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間21円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1041円54銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、通期増額の可能性や指標面の割安感も支援材料だ。モミ合い上放れから3月高値932円を試す流れに変化はないだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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