【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TACは過熱感薄れて上値試す可能性、好業績を評価

2013年11月27日 09:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  「資格の学校」を運営するTAC <4319> の株価は急騰後の上げ一服局面だが、下押すことなく水準切り上げの動きを強めている。好業績を評価する動きであり、目先の過熱感が薄れて上値を追う可能性があるだろう。

  財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)、金融・不動産分野(宅建・不動産鑑定士・FPなど)、法律分野(司法試験・司法書士など)、公務員・労務分野(社化保険労務士・国家総合職など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営し、法人研修事業や出版事業なども展開している。若者や女性の資格取得支援に向けた政策が支援材料だ。

  今期(14年3月期)の連結業績見通しについては、公認会計士試験や税理士試験の合格発表後の講座申込状況を見極める必要があるなどとして、前回予想(5月13日公表)を据え置いて売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。

  受講者数の本格回復には至らないとして減収だが、賃借料・講師料・教材制作外注費・人件費・広告費の削減という事業構造改革の効果が本格寄与して、営業損益が大幅に改善する見込みだ。純利益は前期計上の移転補償金などの特別利益が一巡する。

  通期見通しを据え置いたが、第2四半期累計(4月~9月)が期初計画を大幅に上回る増益となり、通期見通しに対する進捗率も売上高が55.8%、営業利益が211.4%、経常利益が198.4%、純利益が218.8%となった。季節要因で第1四半期(4月~6月)と第4四半期(1月~3月)の利益が出やすい収益構造だが、金融・不動産分野や公務員分野の受講申込が好調なことも考慮すれば、通期増額の可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、10月29日に発表した第2四半期累計の大幅増額修正を好感して動意付き、10月31日の年初来高値393円まで急騰した。その後は利益確定売りなどで乱高下する場面もあり、急騰の反動で上げ一服の形だが、大きく下押す動きは見られず徐々に水準を切り上げている。好業績を評価して人気が持続しているようだ。

  11月26日の終値344円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は1.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が薄れた。週足チャートで見るとボックスレンジから上放れて強基調に転換した形であり、好業績を評価して上値を追う可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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