【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテージホールディングスは頑強、下ヒゲつけ高値圏でモミ合う、上放れ近い

2013年11月27日 09:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  市場調査最大手のインテージホールディングス <4326> の株価は戻り高値圏でボックス展開だが、煮詰まり感も強めている。5月高値を試す流れに変化はないだろう。

  13年10月に持株会社へ移行してインテージホールディングスに商号変更した。小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力に、M&Aを積極活用して国内外で事業領域を広げている。11年9月にベトナムの市場調査会社FTA、12年9月に医療情報総合研究所、12年11月に医療関連インターネット調査会社プラメド、13年8月に香港の市場調査会社CSG香港を子会社化した。12年4月にはNTTドコモ <9437> との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングも設立している。

  また10月15日には韓国の業界4位の市場調査会社Hankook Researchとの包括的な事業協力、11月1日にはインドネシアの市場調査会社DEKA社との合弁会社設立完了を発表した。なお中国の子会社については収益のV字回復を目指して体制再構築を進めている。

  11月8日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)連結業績は前年同期比2.0%増収、同16.7%営業減益、同18.5%経常減益、同27.1%最終減益だった。売上高は第2四半期累計として過去最高を更新したが、医薬品開発支援事業が失速して利益は減益だった。

  セグメント別に見ると主力の市場調査・コンサルティング事業は同3.7%増収、同0.6%営業増益だった。パネル調査分野都カスタムリサーチ分野がいずれも堅調に推移した。システムソリューション事業は同7.9%増収で営業損益も黒字化した。受注が堅調で経費抑制も寄与した。医薬品開発支援事業は同8.9%減収で営業赤字となった。競争激化による受注減少や国際事業への先行投資負担が影響した。

  通期見通しについてはセグメント別の数値を修正したが、全体の数値は前回予想を据え置いて売上高が前期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は低水準だが、主力の市場調査・コンサルティング事業の好調が牽引し、第3四半期(10月~12月)以降はCSG香港の新規連結も寄与する。純利益は前期に計上した特別損失の一巡も寄与する。

  株価の動き(10月1日付けで株式2分割)を見ると、8月以降はやや上値が重くなり、戻り高値圏1200円~1300円近辺のレンジでボックス展開となっている。ただし煮詰まり感も強めている。11月8日発表の第2四半期累計の減益に対する反応も限定的のようだ。

  11月26日の終値1266円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS92円55銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績に株式2分割を考慮した連結BPS767円29銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインのようだ。指標面に割高感はなく、5月高値1393円を試す流れに変化はないだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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