【アナリスト水田雅展の銘柄分析】イワキの下値固まる、日足終値210円台が1ヶ月継続

2013年11月18日 09:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  医薬品・医薬品原料商社のイワキ <8095> の株価は10月30日に戻り高値を付けて、水準切り上げの動きを強めている。指標面の割安感に見直し余地があり、4月の年初来高値を試す流れだろう。

  1914年創業、1941年設立という歴史を持つ医薬品商社で、創業時のドメイン「医薬品」を基礎として関連分野に事業領域を広げた。現在は医薬品事業(医療用・一般用・動物用医薬品の製造・販売、調剤薬局の経営など)、医薬品原料・香粧品原料事業(医薬品・香粧品原料の製造・販売、化粧品のOEM製造など)、化成品事業(電子工業用薬品、表面処理用薬品、化成品などの製造・販売)、食品原料・機能性食品事業(食品原料の製造・販売、サプリメントのOEM製造など)、その他事業(医療機器の販売、化粧品の製造・販売など)を展開している。

  全国の医薬品卸・医療機関・ドラッグストアなどに医薬品や健康食品などを供給する卸売機能、国内外のメーカー・業者などを開拓して輸出入する商社機能に加えて、グループ内に岩城製薬(ジェネリック医薬品・医薬品原料、医療機関向け化粧品)やメルテックス(表面処理薬品)などのメーカー機能を併せ持つことが強みだ。3つの機能を連携してドラッグストア向けPB商品の提案などを強化している。

  今期(13年11月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。増収だが、円安に伴う輸入原材料価格の上昇が利益圧迫要因のため、保守的な予想としているようだ。

  ただし通期見通しに対する第3四半期累計(12年12月~13年8月)の進捗率は売上高が72.8%、営業利益が88.3%、経常利益が91.9%、純利益が93.0%と高水準である。医薬品事業はジェネリック医薬品の外皮用剤やドラッグストア向け新規取扱商品など、医薬品原料・香粧品原料事業はジェネリック医薬品原料や新薬中間体などが牽引して好調であり、通期増額の可能性が高いだろう。

  さらに来期(14年11月期)は、医薬品事業と医薬品原料・香粧品原料事業の好調に加えて、今期はやや低調だった化成品事業と食品原料・機能性食品事業の収益も回復して、好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、9月下旬の戻り高値圏から一旦反落したが、すぐに切り返して10月30日に戻り高値となる225円を付け、水準切り上げの動きを強めている。足元は戻り一服の形だが自律調整の範囲であり、出直り歩調に変化はないだろう。

  11月15日の終値215円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.5倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると、180円近辺でダブルボトムを形成して210円近辺のネックラインを突破した形だ。指標面の割安感に見直し余地があり、13週移動平均線がサポートラインとなって、4月の年初来高値241円を試す流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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