【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トシン・グループはモミ合い展開だが着実に下値切り上げ、自己株式取得も支援材料

2013年11月7日 09:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価はやや小動きでモミ合い展開だが、着実に下値を切り上げている。需給面では自己株式取得も支援材料であり、きっかけ次第でモミ合い上放れの動きを強めそうだ。

  首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。公共投資増加や消費増税前の新設住宅着工戸数増加が追い風であり、取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤も強化している。

  今期(14年5月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の450億円、営業利益が同8.6%増の26億50百万円、経常利益が同7.0%増の35億10百万円、純利益が同0.1%増の19億80百万円としている。通期見通しに対する第1四半期の進捗率は、売上高が24.3%、営業利益が24.5%、経常利益が23.3%、純利益が22.0%と概ね順調な進捗だった。LED照明やエアコンなどの需要が好調だ。期後半に向けても公共投資の増加や新設住宅着工戸数の増加に加えて、北関東での営業拠点網拡充効果も寄与して好業績が期待される。

  8月5日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間13年8月6日~14年7月31日)は、11月1日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって1900株を取得し、11月1日時点の累計で取得株式総数33万1700株、取得価額総額7億9067万4000円となった。

  株価の動きを見ると、7月は概ね2200円~2300円近辺でモミ合う展開だったが、8月中旬以降は水準を切り上げて概ね2350円~2450円近辺でモミ合う展開となった。やや小動きだが下値を着実に切り上げている。今期好業績を評価する動きだろう。

  11月6日の終値2405円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS202円38銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3241円85銭で算出)は0.7倍近辺である。

  週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調の形だろう。指標面に割高感はなく、需給面での自己株式取得も支援材料であり、きっかけ次第でモミ合い上放れの動きを強めそうだ。5月の高値2650円も視野に入る。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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