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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニーは12月期末に向けて上値追いの流れ
大手居酒屋チェーンのチムニー <3178> (東2)の株価は5月高値を突破して上値追いの展開だ。株主優待制度を現金換算した総合利回りに依然として評価余地があり、12月期末に向けて上値を追う流れだろう。
業界5位規模の大手居酒屋チェーンで、飲食事業では主力の居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、軍鶏(しゃも)をメインとする新業態「龍馬軍鶏農場」の出店も強化している。コントラクト事業は居酒屋事業で培った店舗運営ノウハウを活用して、官公庁施設などで受託食堂を展開している。M&Aを積極活用して漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する「飲食業の六次産業化」に向けた取り組みを一段と強化する方針だ。
今期(13年12月期)業績(非連結)見通しは売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。第2四半期累計(1月~6月)は既存店売上高がやや低調で、人員増などの先行投資負担も利益圧迫要因だったが、通期ベースでは新規出店効果などで好業績が期待される。
月次売上(直営店部門)動向を見ると、13年9月単月は既存店(既存直営店365店舗)93.0%、全社(直営店全業態409店舗)102.2%、13年1月~9月累計では既存店95.0%、全店106.7%である。既存店は客数がやや伸び悩んでいるようだが、客単価は13年3月から7ヶ月連続で100.0%以上となっている。なお9月末時点の店舗数は直営店が409店舗、FC店が290店舗で合計699店舗となった。
株価の動きを見ると、10月中旬に1000円近辺でのモミ合いから上放れの展開となり、10月21日に1065円を付けて年初来高値を更新した。さらに10月22日には1093円まで上値を伸ばし、足元も高値圏で堅調に推移している。好業績見通しや株主優待制度を評価する動きだろう。
10月31日の終値1083円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.9倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線を突破して強基調に転換した形だ。また日足チャートで見ても、25日移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。今期好業績見通しに加えて、株主優待制度を現金換算した総合利回りの高さに依然として評価余地があり、12月期末に向けて短期的な自律調整を挟みながら上値を追う流れだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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