【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パシフィックネットは好業績評価して急騰、通期増額期待で上値追いの可能性

2013年10月30日 09:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  中古パソコンなどのリユース事業を展開するパシフィックネット <3021> (東マ)の株価が動意付いて高値圏で推移している。第1四半期(6月~8月)の好業績を評価した動きであり、通期増額期待で上値追いの可能性があるだろう。

  パソコンやタブレット端末などの中古品引取回収・販売(リユース)事業を主力として、レンタル事業も展開している。10月には、新たな旗艦店となる「PC-NETアキバ本店」がオープンした。パソコン需要低迷に伴って中古パソコン価格が下落するなど全体として事業環境が厳しいため、新規事業も模索している。

  10月11日に発表した今期(14年5月期)第1四半期の連結業績は前年同期比12.4%増収、同8.4倍営業増益、同6.7倍経常増益、同9.0倍最終増益だった。米マイクロソフトのOS「ウインドウズXP」のサポート終了に伴う代替需要などで、一般法人からの引取依頼件数が増加して中古情報機器の入荷台数が増加し、販売も好調に推移した。生産性向上や業務プロセス効率化などの効果も寄与して営業損益が大幅に改善した。

  通期見通しについては前回予想を据え置いて、売上高が前期比12.4%増の38億87百万円、営業利益が同48.1%増の2億13百万円、経常利益が同39.3%増の2億30百万円、純利益が同59.5%増の1億13百万円としている。仕入強化と商品ラインアップ充実などの効果で増収増益見込みだ。通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が23.3%、営業利益が34.7%、経常利益が35.7%、純利益が43.4%と高水準であり、通期増額の可能性があるだろう。

  なお10月11日に筆頭株主の異動を発表している。当社代表取締役の上田満弘が保有する当社株式148万5000株のうち80万株を、当社代表取締役の上田満弘および親族が株式を保有する資産管理会社のリッチモンドに売却し、資産管理会社のリッチモンドが当社筆頭株主となった。

  株価の動きを見ると、9月の動意後に一旦は510円近辺まで反落したが、10月11日発表の第1四半期業績を好感して急騰し、年初来高値を一気に更新した。10月23日には1053円まで上値を伸ばす場面があった。足元は過熱感も強めてやや乱高下する形だが、高値圏を維持している。

  10月29日の終値874円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円79銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS646円66銭で算出)は1.4倍近辺である。目先的には過熱感を強めているが、月足チャートで見ると底練り展開から大きく上放れた動きであり、短期調整を挟みながら上値を追う可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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