【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業は底打ち、『ダブル底』形成、好業績に再評価の余地

2013年10月29日 08:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  関節機能改善剤アルツが主力の生化学工業 <4548> の株価はやや調整局面となったが、11月6日予定の第2四半期累計(4月~9月)業績発表が接近して、今期(14年3月期)好業績見通しに再評価の動きが強まりそうだ。押し目買いの好機だろう。

  国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は、高齢者人口増加などで拡大基調である。

  開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603、アルツの適応症追加SI-657、関節機能改善剤SI-613、ドライアイ治療剤SI-614、関節リウマチ治療剤SI-615などがある。8月にはSI-6603の日本における第III相臨床試験において良好な結果を得たと発表している。

  今期の連結業績見通しは、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。営業費や研究開発費が増加し、受取ロイヤリティーが減少するが、米国向けジェル・ワンの好調などで大幅増収となる。ジェル・ワン訴訟費用の一巡も寄与する。大幅増収増益だった第1四半期(4月~6月)の通期予想に対する進捗率は高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。なお11月6日に第2四半期累計の業績発表を予定している。

  株価の動きを見ると、7月から8月にかけて付けた戻り高値圏1400円近辺から徐々に水準を切り下げている。10月25日には1235円まで調整する場面があった。ただし特に悪材料は見当たらず、一段と下押す動きも見られない。10月28日には前日比19円(1.54%)高の1255円まで反発する場面があった。利益確定売りはほぼ一巡しただろう。

  10月28日の終値1251円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は17~18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.2倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる形となり、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だ。ただし第2四半期累計決算の発表が接近して、今期好業績見通しを再評価する動きが強まりそうだ。押し目買いの好機だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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