急成長するお掃除ロボット市場 2018年には90万台に

2013年10月26日 19:02

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記事提供元:エコノミックニュース

 今年も残すところ、あと2ヵ月となった。この時期になると、テレビなどでも年末の大掃除に向けて、お掃除グッズの紹介やCMが多くみられるようになる。しかし、ここ数年、高齢化社会の進展に伴って、掃除のスタイルにも少し変化が見られるようだ。

 今年4月に国土交通省が発表した「健康長寿社会の実現に向けた 地域滞在型観光等の推進方策に関する調査」の中でも、2050年には高齢者人口が全人口の4割を占める超高齢社会が到来することが予測されており、それに向けて、省エネ、バリアフリー、生活拠点集約化等、高齢者が安心して健康で暮らすことができる住環境整備を進めることが必要とされている。そんな中急速に注目を集めているのがお掃除ロボットだ。

 お掃除ロボット普及の立役者であり、代表格はやはり何と言っても2004年にアメリカiRobot社から発売された「ルンバ」だろう。先般、株式会社シードプランニングが発表した「おそうじロボット」に関する調査結果によると、国内「おそうじロボット」の市場(単年販売台数)は、2012年38万台、2018年には2012年比2.3倍強の90万台に達すると予測されており、成長市場であることがよく分かる。また、人気ブランドとしてはやはりルンバがトップで、次いでツカモトエイム、ココロボとなっている。購入理由としては、「便利そう」「掃除が楽に」「面白そう」が挙がっている。以前は富裕層向けの家電製品というイメージが強かったが、近年は低価格のもの増え、手の届きやすいものへと変化しているようだ。

 このような状況を受け、住宅を販売している住宅メーカーや設計業者の側でお掃除ロボットを意識している点などはあるのだろうか。アキュラホームの商品担当者に話を聞いてみたところ、現時点ではお掃除ロボットを強く意識した商品は出ていないが、ルンバの待機スペースをクローゼットに設置するなどの案は検討しているという。しかしながら、最近はくつずり(ドアの外枠の下部の部材)だけでなくクローゼット等の床面もレールを外しフラットにするなど、従来のバリアフリーから一歩進んだ仕様となっており、結果的にお掃除ロボットの使いやすい環境が整いつつあるようだ。また、実際にルンバを可動させているモデルハウスでは、お掃除ロボットが顧客の関心を引き、話題になる事も多く、コミュニケーションをとるきっかけの一つにもなっているという。

 お掃除ロボットだけでなく、高齢者が暮らしやすい住宅や暮らしは、今後ますます注目されていくだろう。また、お掃除ロボットの購入理由の第三位に「面白そう」とあるが、便利であることや、暮らしやすいというだけでなく、生活をより楽しく面白くしてくれることも、お掃除ロボットの大きな魅力であり、これからの社会に受け入れられるキーワードなのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)

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