アキレス、ソフトバンクなど/本日の注目個別銘柄

2013年10月2日 15:48

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記事提供元:フィスコ


<9984> ソフトバンク 7240 +280買い優勢。ドコモのiPhone参入でもシェアに大きな変動はないとの孫社長のコメントが昨日は材料視されたが、本日は、再度アリババの保有価値に関心が向かう状況のようだ。シティではアリババの価値を見直して米ヤフーの目標株価を大幅に引き上げ、ヤフー株は前日の米国市場で大幅に上昇しており、刺激材料につながっているとの見方へ。また、時価総額が三菱UFJに急接近していることも話題になっている。

<7262> ダイハツ 1880 -28売り先行。シティではプレビューレポートをリリースしている。第2四半期営業利益は前年同期比44%減益の200億円と予想、会社計画は上回る水準だが、350億円程度の市場コンセンサスは下回る格好に。急激なルピア安が懸念要因、インドネシアの需要に対する不透明感も強まっていると指摘している。

<9201> 日本航空 5880 -100売り優勢。羽田国際線の発着枠の割り当て見通し報道が嫌気される展開に。国内航空会社向け1日16便の割り当てのうち、11便をANA<9202>、5便が同社になるもよう。ANAへの傾斜が想定よりも大きいといった見方が優勢のようだ。1便当たりでは20億円程度の営業利益インパクトと試算されているもよう。

<6674> GSユアサ 611 +23買い優勢。SMBC日興が投資判断を新規に「1」、目標株価を750円としている。鉛蓄電池は国内環境対応車の増加が、リチウムイオン電池は欧州のCO2排出規制が需要拡大の追い風となり、業績は拡大傾向と判断しているようだ。今期の7割営業増益に加えて、来期も6割超の増益を予想している。

<5713> 住友鉱 1356 -62売り先行。金市況の下落が弱材料視されている。前日のNY金先物市場は3%超の下落、米政府機関の閉鎖は短期で収束するとの見方から米国株が上昇、金への資金逃避の動きなどが後退する格好のようだ。また、銅やニッケルなど他の非鉄市況も下落、非鉄セクターは総じてさえない動きに。

<5142> アキレス 176 +18急伸で上昇率2位。前日の後場中頃からの好地合いを引き継ぐ形となっている。特に材料は見当たらないが、オリンピック関連の出遅れ株としてクローズアップされているとの見方。スポーツ熱の高まりに伴う「瞬足」の需要拡大期待などがはやされているようだ。株価水準の値頃感の強さなども妙味に。

<2502> アサヒHD 2609 +16逆行高と堅調。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も2350円から3100円に引き上げている。7-9月期の好決算期待、酒税改定の方向性の示唆、プレミアムビール市場へ参入発表、自社株取得など、カタリストが豊富であると指摘。全体相場が大幅安となる中、ディフェンシブ性も支援になる。

<7915> 日本写真印刷 1504 -113大幅続落。みずほ証券では業績予想を下方修正、投資判断は「中立」継続ながら、目標株価を1700円から1500円に引き下げており、売り材料視する声もあるようだ。上半期営業損益は会社計画である35億円の赤字に対して37億円の赤字を予想。また、通期見通しに関しては、従来予想の70億円から28億円にまで下方修正している。コンセンサス約65億円、会社計画40億円なども下回るレベルに。

<6814> 古野電気 690 +38逆行高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の4億円から7億円に増額している。経費削減の進展などが背景となったようだ。依然として前年同期比では36%減と大幅減益であるが、第1四半期決算時には12億円から4億円に下方修正した経緯もあり、モメンタムは改善といった見方にも。

<7203> トヨタ 6210 -60もみ合い。本日の早朝に米国の9月の自動車販売が発表されている。業界全体では前年同月比4.2%減となり、2年4ヶ月ぶりの前年割れとなっている。レーバーデーの影響に加えて、足元では警戒感も高まっていたため、インパクトは限定的にとどまってはいるようだ。同社に関しても同4.3%減、市場コンセンサスは2.5%減程度であった。《FA》

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