東レが米炭素繊維メーカーを買収、パナソニックがヘルスケア事業を売却、ニトリが増収増益、ルネサスの早期退職応募が想定以下=30日の注目銘柄

2013年9月30日 07:17

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【9月30日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 30日の注目銘柄です。東レが米炭素繊維メーカーを買収、パナソニックがヘルスケア事業を売却、ニトリが増収増益、ルネサスの早期退職応募が想定以下。

東レ(東・名・札・福:3402)は27日、米国の炭素繊維メーカー、ゾルテック社(本社:米国ミズーリ州セントルイス)を買収すると発表した。同社の全株式を総額約5億8400万米ドル(約575億円)で取得する。 東レはこれまで、高機能・高品質のレギュラートウ炭素繊維に経営資源を集中しており、コストと性能のバランスが良いラージトウ炭素繊維の品揃えをもたなかった。ラージトウ炭素繊維の製造販売を手がけるゾルテック社を買収することで、ラージトウ炭素繊維事業に本格参入する。

 パナソニック(東・名:6752)は27日、米投資ファンドKKR傘下のPHCホールディングス(以下「PHCHD」)にヘルスケア事業を売却すると発表した。1650億円で全株式を譲渡する。株式譲渡日は2014年3月31日を予定。なお、パナソニックはヘルスケア事業の売却に際して、PHCHDから第三者割当増資によって同社の議決権比率の20%に相当する株式を引き受ける。

 ニトリホールディングス(東・札:9843)が27日に発表した2014年2月期第2四半期の連結決算は、純利益が前年同期比2%増の178億円だった。前年に比べて天候に恵まれ、夏の季節商品をはじめとしたホームファッション商品の販売が大幅に伸びた。とりわけ冷感素材を用いた「Nクールシリーズ」の売上が大幅に増加した。売上高は前年同期比10%増の1867億円、営業利益は同3%増の311億円、経常利益は同微増の308億円。

 半導体大手のルネサス エレクトロニクス(東1:6723)は27日、リストラ策の一環として40歳以上の総合職社員(国内連結子会社含む)を対象に実施していた早期退職優遇制度の募集結果について、2316名の応募があったと発表した。同社では当初、3000数百名規模の応募を想定していた。なお、早期退職優遇制度実施を公表したのちに、他社への移籍または自然減で減員した人数を加えると、約3000人になるという。【了】

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