ソニー、CDを上回る情報量を持つハイレゾ対応など高音質オーディオを本格展開

2013年9月27日 17:35

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 ソニーは26日、2013年末の国内市場に向けて、CDを上回る情報量を持つハイレゾリューション・オーディオ(以下ハイレゾ)音源をはじめとするさまざまな音源を高品位かつ快適に楽しめるオーディオ機器として、ホーム用途からポータブル用途まで幅広い新商品18機種を発売すると発表した。

 ハイレゾ音源は、レコーディングスタジオやコンサートホールで聴いているかのような空気感や臨場感を体感できる音源。ソニーがこれまで培ってきた独自のオーディオ技術により、アーティストやクリエーターが追求するサウンドを忠実に再現するとともに、様々な視聴環境や好みの機器構成に合わせて快適に楽しめる高品位なオーディオ体験を提供していく。

 ソニーは、こうしたハイレゾ音源が持つ高いクォリティを音響設計などハードウェアの性能面でも十分に再現できる商品に「Hi-Res AUDIO」ロゴを貼付し、高付加価値商品として顧客に推奨するとともに、今後も商品ラインアップをさらに拡大していく。

 一方、配信サービスやコンテンツ面では、音楽業界各社との連携を深めることで、ハイレゾ音源を手軽に楽しむための環境整備とプロモーションを進めていく。

 ハイレゾ音源の配信サービスでは、株式会社レーベルゲートが運営する音楽ダウンロードサービス、ウォークマン公式ミュージックストア「mora」において、新たに10月17日よりハイレゾ音源の販売が開始される。当初、約600タイトル(アルバム)からスタートし、順次配信タイトルが増えていく予定。

 また、ソニーマーケティング株式会社が開設するナビゲーションサイト「ハイレゾリューション・オーディオゲート」 において、「mora」をはじめ、すでに実績のあるハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」(運営:オンキヨーエンターテイメントテクノロジー株式会社)、「OTOTOY」(運営:オトトイ株式会社)とも連携し、ハイレゾに興味を持つ顧客に対して横断的に、様々な音源購入への導線提供やハイレゾ機器の紹介をわかりやすく行っていく。

 ハイレゾコンテンツの拡充では、ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック・ジャパン、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどの主要音楽会社が賛同しており、今後ハイレゾ音源の製作、供給が加速され、カテゴリー、曲数ともに拡大していくことが期待される。

 ソニーは、アーティストやクリエーターが伝えたい音や思いを余すところなく顧客に届け、高品位な音楽を身近に楽しんでもらえるよう、CDなどの技術革新を先導してきた。現在、データ容量の小さい圧縮音源をインターネットからダウンロードしたりストリーミングしたりして聴くスタイルが広く普及する一方、データ容量の大きなハイレゾ音源のダウンロードも、技術の進化や情報インフラ整備を受けて普及が始まりつつある。

 こうした中、ソニーがこれまで培ってきた多種多様なオーディオ関連技術、ネットワーク関連技術、ユーザーインターフェースのノウハウにより、幅広い顧客に対してより快適で高品位なオーディオ体験を提供するとともに、音楽レーベルや音楽配信サイト各社とも連携し、業界横断的にハイレゾ音源を楽しむ環境整備を推進することで、音楽市場の活性化と拡大を図っていく。

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