【話題】エアバス社発表の拡大する世界の航空機市場

2013年9月26日 09:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■今後20年、年率4.7%増、老朽化で更新需要も

  欧州エアバスが9月24日に発表した航空機市場予測によると、2032年までの今後20年間で、アジアの新興国の成長などを背景として世界の航空機輸送量は年率4.7%増加し、輸送量増加に対応するため2万9220機以上の航空機が必要になるとした。金額ベースでは約4兆4000億ドルになる。旅客機2万8350機のうち1万4000機は老朽化に伴う更新需要だ。

  米ボーイングも6月11日に今後20年間の需要予測を発表し、2013年~2032年の累計で3万5000機以上の新造が必要になり、今後20年間で世界の民間航空機需要が約2倍に拡大するとの見通しを示している。金額ベースでは総額4兆8000億ドルの見通しだ。北米や欧州の市場が縮小する一方で、LCC(格安航空会社)が台頭するアジアや南米の新興国が牽引するとしている。

  旅客輸送量はテロや戦争などの影響で一時的に落ち込むこともあるが、新興国の経済成長などを背景に観光客の大幅増加が寄与して、世界の航空機市場は拡大基調のようだ。機体・エンジン関連で主要部材を供給する日本企業にとってもメリットは大きいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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