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NYの視点:歴史的なイベントへの期待
*07:05JST NYの視点:歴史的なイベントへの期待
オバマ米大統領は国連総会(UN General Assembly)での演説で、「米国は大量破壊兵器を許さない」「あらゆる力を使う」と強い姿勢を見せながらも、ロウハニ・イラン新政権が核兵器問題で譲歩し平和的利用の権利があると自国の核開発を正当化したことに対し、「イランの態度の軟化」を歓迎する意向を見せた。シリア化学兵器問題に関しては、「米国は平和的解決よりも武力での解決を求めている」と世界中の避難の的となったため「外交的解決が好ましい」「米国は恒久的な戦時体制からシフトした」などとあくまでも外交的解決を模索している姿勢を強調した。
欧米との改善を目指すロウハニ・イラン大統領も初めての演説が予定されている。今後、どのような外交を展開していくかのヒントが得られると注目の的となっている。ロウハニ大統領は1980年のイラン・イラク戦争の開戦記念日のイベントでの演説で、「イランは決して大量破壊兵器を求めていない。ウランの濃縮活動などの権利は、国際条約の枠組みの中で、イランも認められなければならない」と述べ、核兵器を持つ意図はなく、自国の核開発は平和利用だと主張。欧米側と交渉する用意があるとの姿勢を見せ、対話による核開発問題の解決を呼びかけたと報じられている。
最大の焦点は、穏健派のロウハニ・イラン大統領と、オバマ米大統領の対話が実行されるかどうか。地元メディアによると、イラン外務省は同国のロウハニ大統領がオバマ米大統領と親書を交わしていたことをすでに承認済み。米国政府によるオバマ大統領とロウハニ大統領の公式協議のオファーは拒否された模様だが、米政府は非公式な協議にもオープンであることをイラン側に伝えたという。「廊下で軽い会話をかわす」といった非公式な対話だけでも大きなイベントと見られている。米国とイランの首脳は1979年イラン革命以降、面と向かった接触をしていない。もし、この歴史的なイベントが現実となると、イラン核兵器問題への平和的解決期待も強まり、ドルの支援材料になると考えられる。《KO》
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