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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニー株価がモミ合い上放れ、優待含めた総合利回り高い
大手居酒屋チェーンのチムニー <3178> (東2)の株価は5月高値に接近している。株主優待制度を現金換算した総合利回りに見直し余地があり、短期モミ合いから上放れて高値を試す動きだろう。
売上高が業界5位規模の大手居酒屋チェーンで、飲食事業では主力の居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業では居酒屋事業で培った店舗運営ノウハウを活用して、官公庁の施設内などで受託食堂を展開している。
漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する「飲食業の六次産業化」に向けた取り組みを強化している。仕入れ面では魚鮮水産(非連結子会社)が愛媛県で漁業権を保有。また今年新たに2つの買参権を取得した。店舗・業態展開では5月に1号店を出店した軍鶏(しゃも)をメインとする新業態「龍馬軍鶏農場」を14年までに50店舗出店する計画だ。M&Aも積極活用して、8月1日に「豊丸」「鶴金」など9店舗を事業譲受し店舗運営を開始した。
今期(13年12月期)業績(非連結)見通しは売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。
第2四半期累計(1月~6月)は既存店売上高がやや低調で、人員増などの先行投資負担も利益圧迫要因だったが、通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.8%、営業利益が46.2%、経常利益が47.7%、純利益が47.6%である。期中の新規出店効果なども考慮すれば概ね順調な水準だろう。
月次の売上動向(直営店全業態、前年比)を見ると、13年8月は既存店が96.6%、全店が107.7%だった。8月の既存店売上は7月の95.2%に比べて改善した。客数がやや低調だったが、客単価は3月から6カ月連続で100%以上となった。13年1月~8月累計では既存店が95.2%、全店が107.2%だった。
なお5月8日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限73万5000株、取得価額総額の上限7億35百万円、取得期間5月9日~8月31日)については、8月31日時点の累計取得株式数54万5500株、取得価額総額5億4289万1500円で終了した。
株価の動きを見ると、7月以降は概ね950円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だったが、足元で徐々に水準を切り上げた。9月19日には6月19日以来となる1000円台を回復する場面があり、短期モミ合いから上放れて5月の高値1031円に接近している。
9月19日の終値999円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.8倍近辺である。週足チャートで見ると、13週移動平均線を回復して強基調に回帰した形だ。株主優待制度を現金換算した総合利回りの高さに見直し余地があり、5月高値を試す動きだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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