【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テクマトリックスは下値確認後のモミ合い良好、PER9倍台

2013年9月12日 09:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  情報サービスのテクマトリックス <3762> の株価は足元でモミ合い展開だが、調整一巡感を強めている。モミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。

  1984年に旧ニチメンの子会社として設立(2000年に現社名に変更)し、2001年には関係強化を目的として楽天<4755>に対して第三者割当増資を実施した。現在はネットワークやセキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業と、医療・CRM・EC・金融などの分野でシステム構築やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。

■産業技術総合研究所と新たな設計技法を研究開始

  8月21日には、独立行政法人産業技術総合研究所セキュアシステム研究部門と共同で、システムテスト向けのテスト設計技法に関する新たな研究を開始したと発表している。共同研究の成果は1年後をメドに利用可能になるとしている。

  今期(14年3月期)連結業績見通しは、7月31日に繰延税金資産の追加計上に伴って純利益を増額修正し、売上高が前期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同9.7%増の6億90百万円としている。

  医療情報クラウドサービス分野の売上と利益をサービス期間に応じて按分計上することがマイナス要因となるが、情報基盤事業ではサイバー攻撃に対応した負荷分散装置や次世代ファイアウォール製品などが好調に推移する。インターネットサービス分野で第1四半期(4月~6月)に受注した金融機関向け大型受託開発案件の寄与も期待される。

  株価の動き(4月1日付で株式200分割)を見ると、8月21日の共同研究発表を材料視して8月22日に631円まで上伸する場面があったが、その後は反落して水準を切り下げた。足元は概ね550円~580円近辺で推移している。ただし下値も限定的であり、調整一巡感を強めている。

  9月11日の終値570円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円87銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.2倍近辺である。

  日足チャートで見ると、足元で一旦割り込んでいた25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺で下げ渋る動きだ。サポートラインを確認した形だろう。出直りのタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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