【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業株価はフシ目の1400円に接近、業績好調で上抜きへ

2013年9月5日 09:47

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  関節機能改善剤アルツが主力の生化学工業 <4548> の株価は戻り高値圏でモミ合う展開だが、上放れのタイミングが接近しているようだ。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して4月の年初来高値を試す展開が期待される。

  国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。

  主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は、高齢者人口増加などで拡大基調である。開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603、アルツの適応症追加SI-657、関節機能改善剤SI-613、ドライアイ治療剤SI-614、関節リウマチ治療剤SI-615などがある。8月にはSI-6603の日本における第Ⅲ相臨床試験において良好な結果を得たと発表している。

■今期は12.2%増収、45.5%増益

  今期の連結業績見通しは売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。営業費や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因だが、米国向けジェル・ワンの好調や円安メリットなどで大幅増収となり、ジェル・ワン訴訟費用一巡なども寄与する。

  第1四半期(4月~6月)は大幅増収増益となり、通期予想に対する進捗率も売上高が25.6%、営業利益が46.9%、経常利益が46.9%、純利益が52.8%と高水準である。通期上振れの可能性が高いだろう。

  7月30日に今期配当予想の修正を発表している。利益還元の公平性の観点から株主優待制度を廃止して配当金による利益還元を充実させる方針に転換したため、今期配当予想を従来の年間25円から年間26円(第2四半期末13円、期末13円)に修正した。前期比1円の増配となる。現行の株主優待制度(100株以上保有株主にクオカード贈呈)は14年3月末が最終となる。

  株価の動きを見ると、7月中旬以降は戻り高値圏の1300円~1400円近辺でモミ合う展開だ。今期好業績見通しを評価する動きだろう。ただし煮詰まり感も強めており、モミ合い上放れのタイミングが接近しているようだ。

  9月4日の終値1370円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は19~20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。4月の高値1436円を突破すれば上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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