【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本アジアグループの今期は大幅増益、3テーマに経営資源集中

2013年9月4日 09:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  社会インフラ関連やメガソーラー関連の日本アジアグループ <3751> (東マ)の株価は調整一巡感を強めている。テーマ性は多彩であり出直り展開が期待される。

  インフラ・環境・エネルギーの3つのテーマに経営資源を集中し、空間情報コンサルティング事業(国際航業ホールディングスの防災・減災・社会インフラ関連)、グリーンプロパティ事業(土壌・地下水汚染関連、戸建住宅関連)、グリーンエネルギー事業(欧州と国内での太陽光発電所開発・売電関連)、ファイナンシャルサービス事業(証券業)を展開している。防災・減災・老朽化インフラ関連、公共投資関連、メガソーラー関連、環境関連、金融緩和メリット関連などテーマ性が多彩である。

  今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比25.6%増の125億17百万円で、営業利益は4億11百万円の赤字(前年同期は15億58百万円の赤字)、経常利益は5億02百万円の赤字(同19億70百万円の赤字)、純利益は4億08百万円の赤字(同18億27百万円の赤字)となり、増収効果でいずれも赤字幅が大幅に縮小した。

  セグメント別に見ると、空間情報コンサルティング事業は公共投資の増加で同14.2%増収、グリーンプロパティ事業は戸建て住宅の受注増加などで同7.5%増収、グリーンエネルギー事業は売電収入の増加で同78.8%増収、ファイナンシャルサービス事業は日本株の取り扱い増加などで同88.8%増収となり、いずれも好調だった。利益面ではファイナンシャルサービス事業の同13.0倍増益が寄与した。

■株価出直り歩調、まもなく25日線突破へ

  通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比7.2%増の690億円、営業利益が同67.0%増の25億円の増収営業増益としている。経常利益と純利益については、営業外損益が大幅に変動する可能性があるため未定としている。グリーンエネルギー事業ではメガソーラー開発コストが先行するが、欧州でのメガソーラー売却によって収益が改善する。空間情報コンサルティング事業は防災・減災関連などの公共投資増加、ファイナンシャルサービス事業は株式市場の活況が追い風となり、いずれも好調に推移するだろう。

  なお5月23日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を10株に分割し、単元株数を100株とする。

  株価の動きを見ると、7月17日の戻り高値6870円から反落して水準を切り下げた。8月23日には直近安値となる4010円まで調整する場面があった。ただし6月27日の安値3505円水準まで下押すことなく、足元では8月30日に4830円まで戻す場面があった。調整一巡して出直り態勢のようだ。

  9月3日の終値4670円を指標面(株式10分割前)で見ると、実績PBR(前期実績の連結BPS7445円91銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると、戻りを押さえている25日移動平均線を突破する動きを強めている。テーマ性は多彩であり、25日移動平均線を突破すれば出直り展開に弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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