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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニーは防衛省内施設の受託に見直しの芽、株価は1000円手前で頑強
大手居酒屋チェーンのチムニー <3178> (東2)の株価は、6月中間期末配当・株主優待の権利落ちで一旦調整したが、影響一巡後は水準を切り上げている。1000円手前で頑強だ。
売上高が業界5位規模の居酒屋チェーンで、飲食事業では主力の居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業では防衛省の施設内を中心に受託食堂を展開している。13年6月末時点の店舗数は直営305店舗、FC289店舗、コントラクト98店舗の合計692店舗である。
M&Aも積極活用して、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する「飲食業の六次産業化」に向けた取り組みを強化している。仕入れ面では魚鮮水産(非連結子会社)が愛媛県で漁業権を保有し、13年4月には中部飼料 <2053> と合弁で中部チムニーを設立した。店舗・業態展開では、主力業態の新規出店や業態転換に加えて、軍鶏(しゃも)をメインとする新業態「龍馬軍鶏農場」を14年までに50店舗出店する計画だ。
8月7日に発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月~6月)業績(非連結)は、売上高が214億32百万円、営業利益が16億27百万円、経常利益が16億41百万円、純利益が7億26百万円だった。既存店売上が前年比95.0%で計画を下回り、人員増など先行投資負担で営業利益も計画をやや下回った。ただし支払い利息減少などで経常利益と純利益は計画を上回った。
■店舗数692店、今期は増収増益、1株利益78.9円
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。既存店売上高の計画は同96.6%で、飲食事業の新規出店は直営50店舗、FC5店舗としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。
通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.8%、営業利益が46.2%、経常利益が47.7%、純利益が47.6%である。期中の新規出店効果や冬場の構成比が高いことなども考慮すれば、概ね順調な水準だろう。月次売上(直営店全業態、前年比)を見ると7月は既存店95.2%、全店104.2%、1月~7月累計は既存店95.0%、全店107.2%となった。7月の既存店は6月の94.7%に比べてやや改善した。
5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日~8月31日)の状況は、7月31日時点の累計で取得株式数54万5500株、取得価額総額5億4289万1500円となった。5月8日には株主優待制度の拡充も発表している。
株価の動きを見ると、1000円近辺でのモミ合い展開から下放れて、6月27日に881円まで調整する場面があった。6月中間期末の配当・株主優待の権利落ちが影響したようだ。しかし影響一巡後は水準を切り上げ、足元では概ね950円~960円近辺で推移している。
8月21日の終値951円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると足元は13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、株主優待も考慮した総合利回りで見れば割安感が強いだけに、出直りが期待される(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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