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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】Jトラストは下値支持線に届く、ライツ・オファリングによる希薄化の売りが一巡
Jトラスト <8508> (東2)の株価は安値圏で調整局面だが、ライツ・オファリングによる希薄化を嫌気した売りが一巡して下値支持線を確認したようだ。積極的な債権買い取りやM&Aを活用した業容拡大が支援材料であり、反発局面が期待される。
事業者向け貸付、消費者向け貸付、クレジット・信販、信用保証、債権買い取りなどの金融サービス事業を主力として、不動産事業、アミューズメント事業、海外金融事業(消費者金融業、貯蓄銀行業)、その他事業(システム開発など)も展開している。
M&Aや債権承継などの積極活用で業容を拡大し、国内金融分野では日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、KCカード(11年8月旧楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月ネオラインホールディングス株式取得に伴い子会社化)、不動産分野・アミューズメント分野ではアドアーズ <4712> (12年6月子会社化)などを傘下に置いている。
海外金融分野では、韓国・親愛貯蓄銀行(12年10月貯蓄銀行認可・営業開始)が未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、1月に韓国・ソロモン貯蓄銀行から、6月に韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。
■第1四半期は47.4%の大幅増収、アドアーズや親愛貯蓄銀行の収益寄与
8月9日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、前年同期比47.4%増収、同44.9%営業減益、同41.6%経常減益、同49.8%最終減益だった。アドアーズや親愛貯蓄銀行の収益寄与などで大幅増収だったが、事業規模拡大に伴う販管費増加で大幅減益だった。
通期見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比30.4%増の726億20百万円、営業利益が同34.1%増の161億03百万円、経常利益が同26.4%増の173億19百万円、純利益が同12.9%増の150億30百万円としている。韓国・親愛貯蓄銀行が6月に韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けたことも寄与する。業容拡大や金融緩和のメリットなどで好業績が期待されるだろう。
8月2日にライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新株予約権の無償割当、行使価額1800円)の権利行使結果(確定)を発表した。権利行使割合は86.00%で払込総額は約976億82百万円だった。なお発行済株式数が増加したが、年間配当金の10円は修正していない。
株価の動きを見ると、5月14日のライツ・オファリングによる資金調達報道を嫌気して3000円近辺から急落し、6月6日に1789円、6月27日に1750円まで調整した。その後は2300円台まで急反発する場面もあったが、足元は概ね安値圏1800円~2000円近辺で推移している。ただしライツ・オファリング行使価格の1800円を大きく割り込むことなく、下値支持線として意識されているようだ。
8月21日の終値1864円を指標面(ライツ・オファリングに伴う発行済株式数増加後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS149円36銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.5%近辺である。
■日足25日線、週足26週線の下値支持線に到達
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、8月21日は1804円まで調整した後に前日比プラス圏まで切り返す場面があった。1800円近辺が強力な下値支持線となりそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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