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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テラ株価は底打ち、週足で下ヒゲ足出現
バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)の株価は目先的な調整が一巡したようだ。前週は1990円まで下げて終値は2349円の引けとなって週足で長い下ヒゲ足となった。これまでも、下ヒゲ足のあとは反発している。
東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーである。樹状細胞ワクチン療法を中心とした独自のがん治療技術を契約医療機関に提供する細胞治療技術開発事業と、医療機関などから受託する細胞加工施設の運営・保守管理サービスやCROなどの細胞治療支援事業を展開している。治療数に応じた収入などが収益柱で、前期(12年12月期)末時点の契約医療機関は全国29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)となっている。
■成長に向けた施策が着々、IPS医療分野にも展開
成長に向けた施策を着実に実行している。4月にはiPS細胞を用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資し、5月にはがん新薬を中心とした治験支援事業「イメージングCRO」に新規参入するため子会社タイタンを設立した。
7月にはアンジェスMG<4563>と子宮頸がんの前がん病変治療ワクチンの共同研究・開発の基本契約を締結した。さらに「免疫制御性樹状細胞の調整法およびその用途」に関する独占的実施権を取得し、樹状細胞の働きを活用した新技術によって自己免疫疾患およびアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発を推進する。
業績面では7月31日に今期(13年12月期)第2四半期累計(1月~6月)および通期連結業期見通しの増額修正を発表した。そして8月6日に発表した第2四半期累計の連結業績は前年同期比7.0%増収、同11.3%営業減益、同15.3%経常減益、同27.5%最終減益だった。
細胞治療技術開発事業が症例数の伸び悩みで同6.7%減収となり、成長戦略に向けた先行投資費用の増加で減益だったが、細胞治療支援事業は保守管理サービスの新規受注などが寄与して同48.2%増収となった。なお第2四半期(4月~6月)の樹状細胞ワクチン療法の症例数は約340症例で、会社設立以降累計で約7000症例となった。
通期の連結業績も成長に向けた先行投資負担で減益見通しだが、前回予想を増額修正して、売上高が前期比11.2%増の17億17百万円、営業利益が同29.9%減の1億55百万円、経常利益が同54.4%減の1億円、純利益が同78.4%減の21百万円とした。細胞治療支援事業における保守管理サービスの新規受注などが寄与して増収幅が広がり、減益幅が縮小する見込みだ。
■第2四半期の利益進捗率高い 通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.4%、営業利益が91.6%、経常利益が132.0%、純利益が219.1%で、経常利益と純利益は通期見通しを超過達成している。通期再増額の可能性があるだろう。
なお8月6日には北里研究所、8月12日には八九十会高尾病院と提携契約締結を発表し、契約医療機関は全国で31カ所となった。契約医療機関の増加に伴って症例数が増加し、中期的な成長が期待される。
株価の動きを見ると、2500円~3000円近辺での短期モミ合い展開から下放れる形となって、8月13日に1990円まで調整する場面があった。しかし6月27日の安値1500円まで下押すことなく反発し、8月16日には終値で2348円まで戻している。目先的な調整が一巡して反発が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展) (情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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