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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】資生堂が高値接近、収益改善を評価、高値更新へ
資生堂 <4911> の株価は年初来高値圏で堅調に推移している。今期(14年3月期)の収益改善見通しに加えて、カネボウ問題もプラスに働いている可能性があるだろう。自律調整を交えながら上値追いが期待される。
国内外での売上低迷、買収した米ベアエッセンシャル社関連の減損損失などで前期の収益が大幅に悪化したが、生産・研究開発拠点の再編などコスト構造改革を実施して収益改善を急ぐとともに、国内、中国、ベアエッセンシャルの3領域に経営資源を集中するとしている。また5月には、カナダのバイオベンチャー企業レプリセル社の「毛髪再生医療技術(RCH-01)」導入の技術提携契約に基本合意し、美容と医療を融合した安全で有効な毛髪再生医療の事業化を目指している。
■第1四半期の収益改善、通期を増額修正
7月31日発表の第1四半期(4月~6月)連結業績は、売上高が前年同期比8.6%増収となり、営業利益は68億75百万円、経常利益は75億60百万円、純利益は26億58百万円で、いずれも黒字化した。円高修正メリットでグローバル事業が同17.5%増収となり、増収効果やコスト構造改革効果で営業損益が同98億96百万円、経常利益が102億96百万円、純利益が39億32百万円改善した。
通期見通しは前回予想(4月26日発表)を増額修正して、売上高が前期比7.3%増の7270億円、営業利益が同49.7%増の390億円、経常利益が同37.3%増の390億円とした。純利益は200億円の黒字化(前期は146億85百万円の赤字)で据え置いた。円高修正メリットが想定以上であり、事業構造改革効果も寄与して営業損益が大幅に改善する。国内の消費マインド改善で高額商品の販売増加も期待される。修正後の通期想定為替レートは1米ドル=90円、1ユーロ=120円、1中国人民元=14.7円とした。依然として保守的な想定水準であり通期再増額の可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、6月の短期調整が一巡して高値圏に回帰した。さらに今期見通し増額修正も好感して8月2日には1629円まで上伸し、5月の高値1608円を突破して年初来高値を更新した。その後は全般地合い悪化も影響して上げ一服の形だが、好業績を評価する動きに変化はないだろう。
8月12日の終値1589円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円23銭で算出)は32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS722円42銭で算出)は2.2倍近辺である。
日足チャートでは25日移動平均線、週足チャートでは13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に変化はなく、足元は自律調整が完了してサポートラインから上放れるタイミングのようだ。自律調整を交えながら上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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