伊藤忠が朝型勤務を推奨、割増賃金や軽食の無償支給など実施へ

2013年8月5日 13:09

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 伊藤忠商事は、業務遂行の一層の効率化・健康管理・お客様視点の徹底の観点から改めて働き方を見直し、「9:00-17:15勤務」を基本とした上で夜型から朝型の勤務へと改めるべく、新たな取組みを開始する。

 伊藤忠は2012年10月に、これまで以上に顧客からの期待や信頼に応えていくべく全社一丸となった「働き方」に対する意識改革を目指し、フレックスタイム制度の全社一律適用を廃止(育児・介護等の事情のある個人・組織を除く)した。また、社員の健康管理や効率的業務推進の観点から残業削減に努めてきたが、一定の効果は見られるものの更なる残業削減は容易ではないのが現状となっていた。

 そこで今回、伊藤忠では、労働基準法で定められた深夜勤務(22:00-5:00)は従来の「原則禁止」から「禁止」とし、22:00には完全消灯することとした。また、20:00以降の勤務を「原則」禁止とした。これは、所定の勤務時間帯(9:00-17:15)の間で極力業務を済ませ、「残業はしない」という姿勢を基本とし、やむを得ず残業をしなくてはならない場合は翌朝に行うことを目的としている。

 伊藤忠ではこの取組みを推奨するにあたり、時間管理対象社員に対するインセンティブとして、現在22:00から5:00までの深夜勤務に対して支給している割増賃金(50%)を朝9:00まで拡大して支給することとした。また、社員の健康管理の観点から、朝8:00前に始業した社員には軽食(伊藤忠グループが保有するDole社ブランドのバナナ・ヨーグルト等を予定)を無償で支給することを考えているという。

 今後、社員への説明会の開催、労働組合との協議、就業規則等の改訂を経た上で、2013年10月1日から実施する予定。ただし、同取組みは2014年3月末までの時限措置とし、半年間の残業時間等をレビューし、効果を見極めた上で継続の可否を判断する方針。

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