【中国の視点】デトロイトの二の舞防ぐには辛くても地方債務問題を一掃する必要

2013年7月30日 08:02

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記事提供元:フィスコ


*08:02JST 【中国の視点】デトロイトの二の舞防ぐには辛くても地方債務問題を一掃する必要
中国の審計署(日本の会計検査院に相当)はこのほど、地方政府の債務問題を徹底的に調査する方針を示した。審計署による調査は2年ぶりとなり、地方政府が抱えている債務残高が予想以上のペースで拡大しているとの懸念が調査再開の背景にあるとみられている。

審計署は今年6月、2011年から36の地方公共団体を対象に実施してきたサンプル調査の結果を発表した。2012年末時点の負債残高(36団体の合計)は3兆8500億元(62兆円)と、2年前に比べて12.94%増加したという。うち16カ所の公共団体の負債比率は100%超えており、地方政府の危機管理意識の低さが浮き彫りになった。

一部では米ミシガン州のデトロイト市のデフォルト(財政破綻)が徹底調査のきっかけの1つだとみている。また、地方政府も高金利で資金を調達しているとの報道や国民からの不信感が高まっていることも調査を急ぐ背景にあるようだ。

エコノミストたちは、自国の総負債残高を分かっていない政府が適切な経済対策を打ち出せないと批判。今回の調査を受け、本土の株式市場や不動産市場が一時的に悪影響を受けるものの、デトロイト市のような事態を防ぐため、辛くても実行する必要があると強調した。《ZN》

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