JR東日本、日立へのSuicaデータ提供で謝罪

2013年7月26日 12:35

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 JR東日本は、同社が提供するSuicaに関するデータに基づいて日立製作所が駅のマーケティング資料を作成・販売することに協力し、Suicaデータの提供を開始した。このことに関してJR東日本は25日、「事前の説明等が不十分だった」として謝罪するコメントを発表した。

 JR東日本は、「Suicaに関するデータの提供にあたっては、法令の趣旨にのっとり、プライバシーに配慮して厳正に取り扱っているが、この公表後、当社としてこうした取り扱いについて事前に知らせていなかったことから、様々な問い合わせや意見、特に説明が不十分だったという叱りを受け、お客さまには大変な心配をかけてしまった。当社として極めて重く受け止めており、今後は十分に配慮して対応していく」とコメントしている。

 JR東日本によると、今回日立に提供したSuicaに関するデータは、Suicaでの乗降駅、利用日時、鉄道利用額、生年月、性別及びSuicaID番号を他の形式に変換した識別番号からなるSuica利用に関するデータ。日立には、統計分析に必要な最低限のSuicaに関するデータを切り出して提供しており、これらには氏名や連絡先は含まれておらず、個人を特定することはできないという。

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