JX開発、佐渡南西沖における試掘調査を終了 石油・天然ガスは確認できず

2013年7月23日 12:37

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位置図(画像:JX日鉱日石開発)

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 JX日鉱日石開発は22日、2013年4月14日から実施してきた新潟県佐渡南西沖における試掘調査作業を7月20日に終了したと発表した。

 今回の掘削では、顕著な石油・天然ガスの徴候は確認できなかった。一方、地層の一部で微量の石油・天然ガスの徴候を確認するとともに、今後の石油・天然ガス開発を判断していく上で必要となる地質データを取得した。

 JX開発は今回の試掘において、石油・天然ガスの試掘としては日本周辺海域では初めて、水深約1,130メートルの大水深において海底面下約1,950メートルまで掘削を行った。

 JX開発は今年度内に、今回の試掘調査で得られた岩石サンプル(コア)や地質データの詳細な解析・評価作業を実施し、その後その結果を踏まえ、今後の探鉱調査の可能性について検討を行う予定。

 なお、同事業は、経済産業省資源エネルギー庁から国内石油天然ガス基礎調査事業としてJX開発が受託したもの。使用船舶は地球深部探査船「ちきゅう」。

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