トヨタ:中国重視姿勢に変更なし、宿敵VW打倒の野心も

2013年7月18日 08:52

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記事提供元:フィスコ


*08:52JST トヨタ:中国重視姿勢に変更なし、宿敵VW打倒の野心も
トヨタ<7203>の2012年の販売台数(全世界)は974万8000台と、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の907万台を上回り、世界トップの座を奪還した。今年上期の販売好調を受け、トヨタは今年の販売目標を1000万台に上方修正。これは前年の販売台数を約25万台を上回る。

一方、尖閣領有権問題で世界最大の自動車市場である中国での販売が昨年9月以降は急速に縮小し、1000万台という目標を達成するには中国での販売増が重要だと指摘された。

中国など新興国事業を担当するトヨタの伊原保守副社長はこのほど、中国市場を重視する姿勢を改めて強調し、2015年には中国での販売台数を2012年の84万台から160万台に拡大する方針を示した。また、トヨタは現在、小型車とハイブリット車を中心に中国で展開しているが、今後はすべてのシリーズを導入する計画を明確にした。一方、伊原副社長は、中国ではVWに負けていることを認めた。ただ、数年後はVWを超えることも可能だと強調した。

業界専門家は、中国における反日感情が大幅に緩和されているが、完全に消えているわけではないと指摘。トヨタがこうした政治的な対立で不利な立場に立たされていると分析した。一方、VWの品質問題が依然として中国人消費者の記憶に残されているため、品質面ではトヨタに対する信頼度が高いと強調した。なお、2012年のVWの販売台数(中国市場)は約260万台と、トヨタの約3倍になった。《ZN》

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