【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヨコレイは13週線抜き本格出直り、第4次中期経営計画の好調評価

2013年7月16日 09:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ<2874>(東1)の株価は26週線前後で下げ止まり、足元では13週線を抜いて本格出直りとなっている。

 冷蔵倉庫事業を主力として、水産品や畜産品などの食品販売事業も展開している。第4次中期経営計画(12年9月期~14年9月期)では冷蔵倉庫事業の能力増強に150億円の設備投資を計画し、14年4月竣工予定で小樽市の石狩第二物流センター(仮称)、14年6月竣工予定で大阪市の夢洲物流センター(仮称)を新設する。ASEAN地域への事業展開も本格化しており、13年中の稼動予定でタイ・ワンノイ第2物流センター(仮称)を建設中だ。また食品販売事業でも九州の生産拠点(鹿児島など)の設備増強を進めている。

 今期(13年9月期)連結業績見通しは、5月7日に増額修正して売上高が前期比0.8%増の1120億円、営業利益が同3.7倍の40億円、経常利益が同3.2倍の40億円、純利益が同11.6倍の23億円としている。

 冷蔵倉庫事業で貨物取扱量が順調に推移し、食品販売事業では水産物市況が緩やかに回復して営業損益が大幅に改善する見込みだ。通期予想に対する第2四半期累計(12年10月~13年3月)の進捗率は売上高が50.2%、営業利益が57.3%、経常利益が60.0%、純利益が64.5%と高水準であり、再度の増額修正の可能性もあるだろう。

 なお7月1日に転換社債型新株予約権付社債の発行を発表している。転換価額7月9日に950円で決定した。調達資金(手取概算額69億82百万円)は、低温物流サービスの基盤拡大に向けて建設中の石狩第二物流センター(仮称)および夢洲物流センター(仮称)の設備投資資金に充当する。

 株価の動きを見ると徐々に水準を切り上げて、750円~800円近辺でのモミ合い展開から上放れの動きを強めている。転換社債型新株予約権付社債発行による希薄化懸念で7月2日に764円まで反落する場面があったが、影響は一時的・限定的で、7月12日には831円まで上伸している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 7月12日の終値828円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円45銭で算出)は18~19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1068円19銭で算出)は0.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認し、足元では13週移動平均線を突破する動きを強めている。調整が一巡して強基調に回帰したようだ。今期の収益改善や再増額の可能性に加えて、指標面での低PBRも支援材料だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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