中国:上海株の大幅上昇、IPO再開に向けた当局の布石か

2013年7月12日 09:29

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記事提供元:フィスコ


*09:29JST 中国:上海株の大幅上昇、IPO再開に向けた当局の布石か
11日の中国株式市場では、主要指数の上海総合指数が前日比3.23%高で引け、今年最大の上昇率を記録した。現地メディアでは、主力株を中心に資金が流入している足元の株価上昇について、「新規株式公開(IPO)再開に向けた布石」との市場観測を伝えている。弱い経済指標が相次ぐなどファンダメンタルズに改善は見られない中、当局は株価を下支えることでIPO再開を急ぐ考えという。

足元の株価上昇は、李克強首相の発言を受けた景気下支え策への期待感に加え、不動産デベロッパーに対する増資規制の緩和観測、米量的緩和の早期縮小懸念の後退などが背景となっている。また、政府系資金による買い支え観測も根強く、例えば国有石油大手の中国石油天然気(601857/CH)の株価は今週9日まで9営業日続伸。銀行や石油といった大型国有企業株を中心に大口の買いが一気に入っていると指摘されていた。

中国では株価の低迷などを受け、昨年8月からIPOが一時凍結されている。その後、IPOの再開観測が浮上するたびに、需給悪化への警戒感が強まり、株価下落の要因となっていた。最新報道によると、当局は早ければ今月末にもIPOを再開する方針で、第1陣の上場企業は約30社に上る見通しという。《NT》

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