サムスン電子の凋落は顧客満足度の低下、中国の低価格機種への対応に注目

2013年7月2日 10:07

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記事提供元:フィスコ


*10:07JST サムスン電子の凋落は顧客満足度の低下、中国の低価格機種への対応に注目
米アップルが韓国のサムスン電子への依存度を軽減している。アップルはスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」とタブレット端末「iPad(アイパッド)」向け半導体について、半導体ファウンドリー(受託生産)最大手の台湾積体電路製造(TSMC)に委託することを決定したと報じられた。アップルは来年以降に生産される新しい半導体を搭載した部品の委託生産先を巡り、サムスン電子への集中を解除する方向に動き出している。

サムスン電子の株価は6月に12.7%急落し、26日には一時2012年9月11日以来の安値水準まで沈む場面もあった。時価総額では6月に253億米ドル減少し、ソニー1社分の時価総額を失った格好。JPモルガン・チェース(JPM)がサムスンの目玉商品「ギャラクシーS4」に対し、7月からの月間注文台数が20-30%減少しているとの調査リポートを発表したことが響いたようだ。

スマホ市場では高機能化が裏目に出る傾向が次第に顕在化しており、アップルがiPhone 5を投入した後、株価は1カ月間で9.4%下落した。高機能端末には革新性が必須条件とされており、消費者の満足(効用)を満たすことが困難になりつつある。一方、中国の華為技術やZTE(中興通訊)が提供する端末価格はギャラクシーS4の8分の1程度。スマホ低価格化の急先鋒となっている。

サムスングループの2012年の売上高は201兆ウォン(約17兆7100億円)。サムスン電子の売上高はグループ全体の6割、このうちスマホなど無線事業部門の売上比率は7割に達している。中国メーカーが脅威として台頭する中、“スマホ一極集中”のサムスンが巻き返しを図ることができるのか。《RS》

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