ソニー、KLabなど/本日の注目個別銘柄

2013年6月18日 16:24

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記事提供元:フィスコ


<6758> ソニー 2036 +86買い優勢。米サード・ポイントが保有株を買い増しと伝わっている。保有比率は発行済み株式数の約6.3%から約6.9%に上昇している。サード・ポイントは同社のエンターテインメント事業の一部分離上場を提案している投資ファンド。先週末の社長インタビュー報道では、エレキと映画・音楽の一体運営を強調していたが、改めて事業分離の方向性の高まりを期待する流れに。

<7013> IHI 364 +6買い先行。米GEと次世代の航空機エンジンを共同開発すると報じられている。同社が開発したセラミックス系素材技術を世界に先駆けて採用、燃費性能は約1割改善するようだ。航空機分野での業容拡大期待や技術力の高さを再評価する流れに。野村では前日、民間航空機向け需要増加で利益率改善のステージへとして、目標株価を400円まで引き上げていた。

<3382> 7&iHD 3390 -25もみ合い。3-5月期営業利益は740億円程度、前年同期比1割増となり、第1四半期としては過去最高を更新したもようとの観測報道が伝わっている。PB商品の増収が全体を牽引したようだ。ただ、もともとの上半期計画では営業増益率が15%、第1四半期の市場予想は730億円程度であり、インパクトは限定的な状況とも捉えられる。

<5411> JFE 2048 +25買い優勢。インドネシアにおいて、自動車用溶融亜鉛メッキ鋼板の工場を新設すると発表している。2016年3月から生産を開始、総投資額は約300億円のもよう。野村では、他社に先駆けて投資を進める意味は大きいと評価。みずほ証券でも、「利益を生むプロジェクト」になると評価している。

<6723> ルネサス 404 +12買い優勢。モルガン・スタンレー(MS)では、4-6月期営業利益予想を75億円から50億円に引き下げるものの、7-9月期は120億円から156億円に引き上げるとしている。受注が通常の季節性並みに回復しているようだ。ちなみに、四半期156億円はルネサス発足以来で最高水準のもよう。また、本日は米SOX指数の上昇なども支援材料につながる。

<1812> 鹿島 309 +2買い先行。UBSでは大手建設株の投資判断を一斉に格上げしている。合計10兆円を超える公共事業は第2四半期から本格的に発注される可能性があり、収益性に関しても最悪期は過ぎつつあるとしている。一方で、株価は足元で下落しており、割高感は解消されているとの評価。大手7社の投資判断を格上げ、同社と奥村組<1833>の投資判断は「バイ」としている。

<5002> 昭和シェル 759 +29買い優勢。JPモルガン(JPM)では石油セクターのカバレッジを開始、トップピックを同社としている。投資判断は「オーバーウェイト」、目標株価は920円に設定。石油精製業界における株価上昇には、充実した株主還元と緩やかな成長見通しの2つが不可欠であり、増配と太陽電池事業の成長が期待できる同社は、この基準に最も合致した企業であるとしている。

<6508> 明電舎 330 +13買い先行。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も250円から400円に引き上げている。主力の社会システムはメガソーラや国内外の鉄道関連案件などが寄与して拡大基調を維持、産業システムも前期比では改善する公算が大きいとしており、産エレセクター内では日立などの総合電機大手に次いで優位性が高いと判断。

<3656> KLab 677 +100後場は一転して買い物が集まり、ストップ高となっている。2013年5月度単月の業績において、営業利益の黒字化を達成したと、ホームページでリリースしている。2013.12期第1四半期より営業損失を計上、単月でも赤字決算が続いていた。従来計画では、9月度からの単月黒字化を見込んでいたようだ。「ラブライブ」など新作のヒットが背景、業績上振れ期待も一気に高まる状況へ。

<9104> 商船三井 381 +22しっかり。クレディ・スイス(CS)では海運大手3社のカバレッジを開始、同社の投資判断は新規に「アウトパフォーム」、目標株価490円としており、トップピックとの位置づけのようだ。為替変動とドライバルク市況の回復による影響を最も受けやすく、業績改善はアジアの全ての海運会社の中で最も顕著になると予想している。

<4208> 宇部興産 186 +5堅調。みずほ証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を260円としている。ポリブタジエンゴムや機能品・ファイン、建設資材などを収益の柱とする、新たな成長ステージへ移行すると予想しているようだ。今期以降は2ケタの利益成長を予想、16.3期には8期ぶりに過去最高益の更新が視野に入ると見ている。《FA》

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