木村化工機、日本カーバイドなど/本日の注目個別銘柄

2013年6月17日 15:55

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記事提供元:フィスコ


<6378> 木村化工機 582 +46急伸。原発再稼働の前倒し期待などを背景に、先週は電力セクターが業種種別上昇率のトップになっている。また、本日は大飯原発の運転継続報道なども伝わっている。原発に対する過度な警戒感後退で上昇している電力株の流れが、原発関連の材料株と位置づけられる同社などにも波及する格好へ。原発はインフラ輸出という政府の成長戦略からも注目される状況に。

<4229> 群栄化学工業 410 +80ストップ高。3Dプリンター関連として、改めてテーマ物色の流れに乗る格好へ。パナソニック<6752>が3Dプリンターを家電製品の大量生産に活用すると報じられている。今後は他の産業分野、あるいは他社にもこうした動きが広がるとの思惑から、3Dプリンター市場の拡大が想定される状況に。つれて、同関連の材料株では中心格となっている同社に注目が向かう。

<3662> エイチーム 3610 +510大幅高。先週末に第3四半期の決算を発表、営業利益は13.3億円で前年同期の単独比で76%増益、通期予想18億円は従来の単独計画比から変更無し。2-4月期は3.6億円で11-1月期比では16%増益に。11-1月期の収益水準が低下していたこと、四季報予想では通期営業利益が11億円まで下方修正されていたことから、会社計画に近い進捗が当面の安心感につながる状況と捉えられる。

<3656> KLab 577 +52急伸。「ラブライブ」がアップルストアのゲーム売上高ランキングで第2位にランキングしていることが材料視されている。リリース以降は高水準での推移が想定以上に続いているとの評価に。また、ラブライフイベントの盛り上がりなども今後のさらなる期待材料につながる。

<6366> 千代田化工建設 1140 +84買い先行。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も1050円から1470円に引き上げへ。北米LNG案件が始動など新たな成長分野が具体化してきたこと、来期に向けて業績拡大期に入ること、従来想定されて悪材料が織り込まれてきていることなどを要因としている。早ければ、7-9月期にもFreeportの受注獲得が期待できるとも。

<9075> 福山通運 530 +36朝方から上げ目立つ。。モルガン・スタンレー(MS)では、投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を510円から630円に引き上げている。株価の出遅れ感が強く、国内景気回復に伴う数量増や単価上昇、それによる利益率改善期待は十分織り込まれていないと判断しているもよう。モルガンでは一方で、近鉄エクス<9375>やセイノーHD<9076>の投資判断を格下げしている。

<4064> 日本カーバイド 676 +85一時ストップ高。4月15日の高値を更新で上値妙味の広がる展開に。1997年以来の高値水準となっている。特定資金の介入観測が根強い銘柄であり、足元で低位材料株の循環物色が続く中、短期資金の関心は引き続き高い状況。全体相場の波乱の動きが続く中で、指数の動きに左右されにくいことなども妙味に。

<2764> ひらまつ 722 +79急伸。発行済み株式数の3.05%に当たる125万株を上限に自社株買いを実施すると発表、需給妙味が高まる状況となっている。取得期間は本日から9月30日までとしている。前回実施した自社株買いでは、上限10億円を2ヵ月半で取得している。また、5月の月次売上高は前年同月比6%増と再度プラスに転じており、支援材料につながっている。

<5196> 鬼ゴム 563 +50急伸。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を600円から660円にまで引き上げている。ホンダ系よりも日産系のほうが視界は良好としているが、日産関連の中では安定感が強く、投資魅力度は高いと評価。日産の生産変動に対する柔軟性・利益創出力を12年度決算で確認、日産以外への拡販活動の成果も着実に積み上がっていると評価。

<3333> あさひ 1454 +110大幅高。本日、第1四半期の決算発表を控えており、期待感などが先行する状況ともなっているようだ。3-5月期の累計既存店売上高は前年同期比2.1%増、累計全社売上高は同17.0%増となっている。会社側の上半期増収率計画16.7%増を上回る推移と見られ、業績上振れを意識するような流れになっているとみられる。《FA》

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