【今日の言葉】米中は握手したが日本とは?

2013年6月11日 10:24

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  『米中は握手したが日本とは?』=2日間におよぶ米中首脳会談が終った。リゾート地でノーネクタイでの会談ということで、初会談のうちとけた雰囲気づくりは成功だったようだ。ただ、思いすぎかもしれないが、周近平国家主席の表情に緊張感があったようにも思われた。なぜだろう。大国アメリカに対峙する気負いのようなものだったのだろうか。それとも、国内事情なのか。

  中国は経済成長が急速に鈍化する中、依然、不動産価格は上昇しスタグフレーションのような雰囲気が漂っているといわれる。リーマンショックのときのような米国型金融商品もあるのではないかともいわれ金融パニックの心配を指摘する向きもある。

  つまり、かつて、先進国がそろって味わった高成長のあとに来る経済停滞が中国にも近づいているのではなかろうか。そうなれば、経済力にモノを言わせた強引さがなくなり先進国の仲間入りができるという見方がある半面、経済停滞による国民の不満を外に向けてくる心配もされている。

  その場合は、今回の米中首脳会談でも尖閣問題には中国は強硬な姿勢だったとみられることから中国は国民の不満のはけ口先として尖閣問題をいっそう鮮烈にしてくることも予想される。米中は握手を交わしたが、日中の行方は依然、不透明のようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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