NYの視点:ECBのマイナス預金金利観測が後退

2013年6月5日 07:04

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記事提供元:フィスコ


*07:04JST NYの視点:ECBのマイナス預金金利観測が後退

欧州中央銀行(ECB)は6月6日に欧州中央銀行(ECB)理事会を開催する。市場はECBが政策金利を過去最低の0.50%に据え置くと予想している。前回5月会合後の会見においてドラギECB総裁が「預金金利をマイナスにまで引き下げる」との案が協議されたことを明らかにし、追加緩和観測が高まった。しかし、マーケットニュースインターナショナル(MNI)が4日に関係筋の話として伝えたところによると、預金金利の引き下げに関してECBメンバーの中で意見が分かれているという。

関係筋は更に、ECBがマイナス預金金利が中小企業(SME)への貸し出し拡大を支援することはなく、コリドー(corridor)の縮小のほうが利下げよりもより良い戦略となると考えていることを明らかにした。コリドーとは貸し出し金利(緊急融資金利)から預金金利を差し引いたもの。前回の利下げにより、コリドーは100ベーシスポイントと2008年につけた過去最低の水準に並んだ。(リファイナンス金利:0.25%引き下げ0.50%、貸し出し金利:0.50%引き下げ1.0%、預金金利:0%で据え置き)

関係筋の話を受けて市場では短期的にマイナス預金金利の思惑が後退。また、マイナス預金金利が現実的な選択肢に挙げられたことはなく、将来もその可能性が少ないとの見方も広がった。このことはユーロを支援する。


《KO》

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