NTTコム、タイでデータセンターサービス提供へ 現地事業者に出資

2013年6月4日 17:19

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デジタル・ポート社のデータセンター外観(完成予想図)(画像:NTTコミュニケーションズ)

デジタル・ポート社のデータセンター外観(完成予想図)(画像:NTTコミュニケーションズ)[写真拡大]

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は4日、タイのデータセンター事業者であるDigital Port Asia Limited(デジタル・ポート社)の株式取得について株主と基本合意に達し、6月3日に株式引受契約を締結したと発表した。株式の取得比率は74%。

 メコン経済圏の中心に位置するタイは、堅調な経済成長を背景に日系企業を含む多くのグローバル企業が進出している。これらの企業では、ICT環境の最適化に加え、2011年の洪水被害を契機としたBCPの観点からデータセンターサービスへの需要が急速に高まっている。

 デジタル・ポート社は、タイ有数のデータセンター建設事業者ユニトリオ・テクノロジー社の創業者が2012年に設立したデータセンター企業。同社は現在、日系企業も多く進出しているバンコク郊外のアマタ工業団地において大規模データセンターを建設しており、2014年6月よりサービスを提供開始する予定。同データセンターは総延床面積約9,600m2(1,400ラック相当)とタイ最大級の規模を誇り、データセンター専用設計により高い品質を確保する。また、過去に洪水被害が一度もないエリアに立地するなど高い安全性を備える。

 NTT Comは今回の株式取得により、さらなる成長が期待されるタイ市場において、データセンターサービスを含めたワンストップでのICTソリューションの提供能力を強化するとともに、グローバルシームレスなクラウドサービスの展開を加速していく。

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