【業績でみる株価】フランスベッドHDの利益は3年で2.8倍、高齢化社会に対応した戦略が的中

2013年6月3日 13:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■営業利益率1%台から今期5%台へ、中期投資に最適

  フランスベッドホールディングス <7840> は、日本だけでなく世界的な高齢化社会の到来を好機と捉え、世界標準になり得る商品及びサービス開発に経営資源を集中し取組んでいる。

  今年3月期(2013年3月期)の売上508億1500万円、営業利益20億4300万円は、3年前の2010年3月期に比べ売上2.0%増加に対し、営業利益は2.83倍と利益の伸びの大きいことが目立っている。この間の営業利益率も1.4%から4.0%に大きく向上、配当は当時の年2円50銭を年4円としている。

  とくに利益の伸びの大きい背景には高齢化社会に対応した取組みの強化がある。2010年3月期では、(1)家具インテリア健康事業(当時売上217億400万円、同事業営業損失11億5600万円)、(2)介護福祉用具事業(2010年3月期売上238億9400万、同事業営業利益18億5800万円)――という2つの事業だった。

  これを、2011年3月期から(1)メディカルサービス事業(2013年3月期売上281億9700万円、同事業営業利益17億9700万円)、(2)インテリア健康事業(売上188億4800万円、同事業営業利益1億8600万円)、に変更しセグメントの括り直しを行い、福祉分野にマトを絞った経営を明確にしている。

  「メディカルサービス事業」においては、介護保険の給付額が増加している福祉用具貸与事業に対し、営業拠点の新設に取組みレンタルを中心に売上を伸ばしている。床ずれ防止用のエアマットレス『ゆめりら』などの新商品投入も積極的に行っている。また、軽度者の介護予防サービスに特化した運動特化型短時間制デイサービスセンターとして平成22年から展開し「悠悠いきいき倶楽部」を前期末で直営・FC合計で20ヶ所運営している。

  一方、「インテリア事業」では、日本人のライフスタイルの変化や少子高齢化の進展により家具市場は量的拡大が見込み難い状況から高級ベッドのデザイン性と医療・介護用ベッドの機能性を融合させたアクティブシニア向けの高品質な電動リクライニングベッド『グランマックス』の投入など新たな需要の喚起に取組んでいる。「電動アシスト三輪自転車」、「ハンドル型電動車イス」も好調に売上を伸ばしている。家具専門店に高齢者向け商品の売場である「悠悠プラチナコーナー」の設置も積極的に働きかけている。

  今期(2014年3月期)は、売上5.4%増の436億円、営業利益37.0%増の28億円の見通しで、とくに営業利益率は5.2%へさらに大きく向上する。配当は50銭増配して年4円50銭とする予定。

  株価は2010年3月末の135円に対し、2011年3月には東日本大震災下げで瞬間72円の安値をつけた。今年は、去る、5月14日に248円まで買われ、足元では200円前後のモミ合い。

  予想1株利益が6.7円と低いことは難点だが、営業利益率が向上していることは大いに評価できる。営業利益率が向上していれば、遅れて1株利益も大きく向上するからだ。さらに、今期は数回の値上げを予定していることから業績の上ぶれが濃厚といえる。「丸ごと高齢者対応の事業といっても言い過ぎでないくらい福祉・介護の波に乗っている」(中堅証券)との評価も高まっており、2004年には上場来高値855円の高値があることも買方をムズムズさせるところだろう。中期有望銘柄として位置づけ中期投資にぴったりだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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