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【アナリストの眼】川崎近海汽船株価はボックス下限から出直り、燃料費高騰だが電力用石炭輸送、フェリー輸送好調
<業績&株価分析>
川崎近海汽船<9179>(東2)の28日株価は5円高の280円、ボックスレンジ下限に到達して反発に転じる動きのようだ。指標面の割安感も支援材料だろう。
5月8日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比2.1%増収、同3.1%営業増益、同3.8%経常増益、同89.2%最終増益だった。運賃市況低迷のため営業減益見込みとしていたが、近海部門、内航部門ともに輸送量が堅調に推移した結果、売上高、利益ともに計画を上回り、営業増益で着地した。純利益はバラ積み船の減損損失一巡も寄与して大幅増益だった。配当は同1円増配の年間8円とした。
今期(14年3月期)見通しは売上高が前期比2.4%増の435億円、営業利益が同0.7%減の17億50百万円、経常利益が同2.8%減の16億円、純利益が同6.7%減の10億円としている。近海部門では電力用石炭輸送が堅調に推移し、内航部門ではフェリー輸送の新造船投入も寄与する見込みだ。燃料費高などで営業減益見込みとしているが、会社予想は保守的な印象が強く、上振れの可能性があるだろう。配当予想は前期と同額の年間8円(第2四半期末4円、期末4円)とした。
株価の動きを見ると、3月21日の高値333円から反落し、4月以降は概ね270円~310円近辺のレンジでボックス展開となっている。ただし足元では5月24日に273円、5月27日に274円まで調整したが、5月28日には280円まで戻している。レンジ下限に到達して反発に転じる動きのようだ。
5月28日の終値280円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円06銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS741円49銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込んで調整局面だが、26週移動平均線がサポートラインの形となりそうだ。指標面の割安感が強いだけに出遅れ銘柄としても注目され、レンジ上限に向けて反発の動きが期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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