【株式評論家の視点】今回の大暴落で先物・現物市場にかなりの追証が発生、売り吸収されれば波乱も収まる

2013年5月26日 18:18

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(5月27~31日)

  5月第4週(20~24日)は、5月23日に日経平均1143円(7.3%)安の暴落、翌日24日も安値が1万3981円と1万4000円を割り込む波乱の週となった。今第5週は波乱終息を担う週となる。

  今後の相場についてはアベノミクスによる景気回復期待という外部環境に大きな変化はなく、落ち着きを取り戻せば株高基調に回帰するとの見方も出ている。ただ、それも株価が短期に戻りを見せて初めて成立する理論である。もし、今週も波乱場面継続になると、押し目買い待機の向きの買い物が大きく後退してしまう。となれば、値幅整理から日柄整理入りということになる。いったん冷めた熱気はなかなか元に戻らないのだが。

  23日の大暴落の後、欧州株式市場も全面安となり、世界の株式市場総崩れになりそうな状況を救ったのは24日のニューヨーク市場である。最終的には小幅安となったが、ザラバでは強調を保ち、CMEの円建て日経平均先物相場の戻りを誘導した。

  24日の週末も量的緩和の早期縮小の警戒材料を抱えながらも反発場面を見せている。27日はニューヨーク市場休場で、東京市場もやや手掛かり難となる。今回の大暴落で、先物市場、現物市場ともにかなりの追証が発生している。これらの売りが吸収されれば波乱も収まる。市場ムードに落ち着きを与えるような急速な引き戻し場面を想定したい。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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