【アナリストの眼】建設技術研究所株価は調整終え出直る、国土強靭化計画を追い風に業績、人気とも勢い

2013年5月23日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 建設コンサルタント大手の建設技術研究所<9621>(東1)の22日終値は前日比11円高の795円と出直っている。老朽化インフラ補修・更新など国土強靭化計画を追い風に5月8日の高値883円更新が見込めそうだ。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比9.2%増の355億円、営業利益が同27.3%増の12億円、経常利益が同20.7%増の13億円、純利益が同27.2%増の7億円としている。前期の受注高が前々期比19.3%増の377億07百万円と好調だったことで受注残高が高水準であり、公共投資が増加した13年度予算を受けて今期の受注も高水準に推移することが予想される。

 4月25日に発表した第1四半期(1月~3月)の連結業績は、前年同期比1.6%減収で、営業利益、経常利益、純利益ともに赤字だった。ただし赤字は季節要因によるものであり、コスト削減効果などが寄与して赤字幅は前年同期に比べて大幅に縮小した。受注高は同3.8%増と好調を維持している。

 中期計画では防災・減災計画関連、都市計画関連、環境関連などを重点分野と位置付け、港湾や水道などへの参入も推進する方針だ。中期的にも老朽化インフラ補修・更新など国土強靭化計画に加えて、政府が成長戦略として海外へのインフラ輸出を掲げていることも追い風となるだろう。

 株価の動きを見ると、5月に入って動意付き直前の700円近辺から5月8日の883円まで急騰し、一旦反落して足元は概ね750円~800円近辺で推移している。

 5月22日の終値795円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円50銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1429円83銭で算出)は0.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると、5月16日に750円まで下落したことで値幅調整が完了し、さらに25日移動平均線が接近して目先的な過熱感も解消されたようだ。強基調に変化はなく、今期好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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