【アナリストの眼】ゼリア新薬工業は医療用の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」が拡大、一般用「ヘパリーゼ群」もコンビニ向けに好調、株価上昇基調続く

2013年5月22日 09:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業<4559>(東1)に注目したい。株価は着実に水準を切り上げて年初来高値圏で推移している。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して上値追いの展開が期待されるだろう。

消化器分野を主力とする医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では、主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の売上拡大が続いている。

5月16日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比0.3%増収、同0.9%営業増益、同5.9%経常増益、同39.2%最終増益だった。医療用医薬品事業ではH2受容体拮抗剤「アシノン」などが薬価改定の影響を受けたが「アサコール」が好調だった。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」が苦戦したが「ヘパリーゼ群」がコンビニ向けなどに好調だった。純利益については投資有価証券売却益や債務免除益など特別利益計上が寄与した。配当は同4円増配の年間27円とした。

今期の連結業績見通しは売上高が前期比13.5%増の605億円、営業利益が同21.4%増の56億円、経常利益が同19.7%増の56億円、純利益が同0.4%増の40億円としている。純利益は前期計上の特別利益一巡で横ばいだが、2桁増収営業増益の見込みだ。

医療用医薬品事業では引き続き「アサコール」の売上拡大を見込み、機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の上市も寄与する模様だ。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」に加えて植物性便秘薬「ウィズワン群」の売上拡大を見込んでいる。配当予想は前期比1円増配の年間28円(第2四半期末14円、期末14円)とした。

株価の動きを見ると緩やかだが着実に水準を切り上げている。5月16日には1500円台前半のフシを突破して上伸し、年初来高値となる1576円を付けた。今期好業績見通しを評価する動きだろう。5月21日の終値1560円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円76銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS888円41銭で算出)は1.8倍近辺である。

日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。足元では短期モミ合い展開から上放れて1500円台前半のフシを突破した形である。先高感を強めて上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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