【アナリストの眼】大和小田急建設の株価はモミ合い放れ近い、今期65%増益、さらに大和ハウス、小田急電鉄の案件受注増加が期待

2013年5月22日 09:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

 中堅ゼネコンの大和小田急建設<1834>(東1)に注目したい。公共投資や耐震工事関連が支援材料であり、株価は1月高値後の調整が一巡して出直りの動きを強めている。

 5月9日に発表した前期(13年3月期)の連結業績は前々期比1.9%増収、同4.7%営業減益となり、経常利益は横ばい、純利益は1億98百万円の赤字だった。完成工事高は堅調だったが、工事進捗遅れ、販売用不動産の売却時期遅れ、人件費や資材価格の上昇による工事採算悪化で営業減益だった。純利益については退職給付制度改定損や棚卸資産評価損の計上が影響した。ただし売上高、利益ともに1月31日に発表した減額修正値を上回った。

 今期(14年3月期)は6月1日付で連結子会社を吸収合併して非連結決算となり、売上高が前期比0.5%増の623億円、営業利益が同65.1%増の5億80百万円、経常利益が同46.6%増の4億90百万円、純利益が2億円(前期は4百万円)の見込みとしている。大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>の案件、さらに公共工事の受注増加が期待されるだろう。前期の特殊要因一巡も寄与して収益改善が期待されそうだ。配当予想は前期と同額の年間5円(期末一括)としている。

 株価の動きを見ると、1月10日の高値258円から反落して調整局面となり190円近辺まで調整する場面があったが、徐々に水準を切り上げて足元では220円~230円近辺まで戻している。調整が一巡して今期収益改善を見直す動きだろう。5月21日の終値229円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績BPS529円18銭で算出)は0.4倍近辺である。

 週足チャートで見ると、4月2日の急落場面は26週移動平均線が支える形となって長い下ヒゲを付け、その後は13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に水準を切り上げている。調整が一巡して1月の高値圏へ回帰する動きを強めそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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