GSユアサ、JFEHDなど／本日の注目個別銘柄（5月21日）

[本日の注目個別銘柄]

<6674> GSユアサ 558 +80

ストップ高。ユナイテッド航空では、運航停止となっていたボーイング「787」の運航を再開している。バッテリー問題に対する過度な警戒感は後退していたといえ、運航再開に伴って、あらためて安心感の強まる展開になっているようだ。また、3月8日の高値を更新したことで、上値妙味が広がる状況でもあるもよう。

<5411> JFEHD 2510 +186

強い動きが目立つ。鉄鋼セクターは業種別上昇率のトップに。前日には、みずほ証券がセクター判断を格上げしており、見直しの動きにつながっているとの見方も。相対的な株価の出遅れ感から、「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げとしている。中国経済の弱気はコンセンサスになっており、悲観色は一時的に緩和される可能性としているほか、円安・ウォン高に伴う、対韓国メーカーに対する競争力の改善も評価のようだ。なお、同社に関しては、プレミアム・ポートフォリオに新規採用ともしているもよう。

<6617> 東光高岳HD 1634 +180

買い優勢。東芝<6502>がIECに提案しているスマートグリッド関連の規格が、国際標準になることが確実になったと伝わっている。東光電気と東芝の出資会社であり、同社の子会社となっている東光東芝メーターシステムズではスマートメーターを手掛けており、メリット享受への期待感などが先行する展開のようだ。

<9684> スク・エニHD 1429 +97

買い優勢。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も1100円から1640円に引き上げている。パッケージゲーム事業、SNSゲーム事業の業績予想を上方修正で、今期営業利益は108.5億円と予想しており、会社側計画中間値である70億円を上回るとみている。今期から安定的な利益成長ステージに入るとしている。

<7211> 三菱自動車 196 +50

出来高、上昇率ともにトップ。日産<7201>との軽自動車の協業展開を期待する動きが優勢に。共同開発した自動車を6月から販売開始、両社のシェア20％までの上昇を見込んでいる（現在は約11％）。全量を同社の水島製作所で生産、稼働率上昇などによる業績インパクトなどへの期待も高まる形に。株価の値頃感の強さも妙味となり、短期資金の注目も高まっていると見られる。

<4100> 戸田工業 369 +34

後場は一段高。本日はリチウムイオン電池関連が強い動き、前場から、GSユアサ<6674>、古河電池<6937>、チタン工<4098>、日本電工<5563>、関東電化<4047>などが値を飛ばしていた。トヨタ<7203>のリチウム電池増産報道が前日は材料視されたが、本日は、自動車大手が環境車を強化して、中国で大幅増産に乗り出すとの報道も期待材料につながっているようだ。

<6753> シャープ 600 +48

前日のストップ高に続き連日の急伸。今年度中に海外工場や保有株などの資産売却で400億円規模の資金を集める計画と一部で伝わっている。資金繰りの厳しさを表してはいるが、リストラの進展としてポジティブに捉える動きが先行へ。引き続き、ショートカバー優勢の動きとなっているもようだ。また、本日は政策期待を背景に、太陽電池関連銘柄が一斉高となっていることも追い風。

<8729> ソニーFH 1615 -63

前日の決算発表を受けて、JPモルガンでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1700円から2300円に引き上げている。新しい日銀の国債買い入れ方針によっても、金利は低下しないことがより明らかになってきたとの指摘。なお、株高円安によるEV増加が限定的であるため、現在の株式市況では、第一生命<8750>の方がアップサイドはあると。

<4651> サニックス 1415 +27

前日のストップ高に続いて買い先行。昨日は米ゴールドマンが日本国内で再生可能エネルギー事業を展開するとの報道が材料視されたが、本日は、経済産業省が太陽光パネル設置企業に低利融資する新制度をつくるとの報道が追加の支援材料に。太陽光エネルギーの普及拡大が一段と想定される状況になり、関連銘柄としての関心が一段と高まっていく格好に。三晃金属<1972>や高島<8007>が本日は急騰。

<9613> NTTデータ 385000 -2500

さえない。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価は30万円としている。マイナンバー法案の衆議院通過を契機に株価は急騰したが、今後2-3年での業績インパクトはそれほど大きくないと考えているもよう。今後1年程度の期間では、期待感が冷めて株価は下落する可能性が高いと考えているようだ。