【アナリストの眼】日経平均1万5000円台の値固め、決算発表一巡で手がかり材料難の時期

2013年5月19日 16:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<相場展望>(20日~24日)

  来週(5月20日~24日)の株式市場は、日経平均株価1万5000円台の値固めの展開を想定する。3月期決算発表が一巡して手掛かり材料難の時期に入り、為替や長期金利の動き、テクニカル面での過熱感にも注意が必要となる。しかし全体として強基調に変化はなく、円安方向の流れを好感する動きが優勢だろう。安倍晋三首相が発表した「成長戦略第2弾」に対する反応も焦点だろう。

  前週は新興市場を中心に急落する場面があり、債券市場での長期金利上昇も意識されて、全体としてはやや不安定な展開だった。ただし週末になると、長期金利上昇を受けて売りが優勢だった東証REIT指数や不動産セクターが反発し、新興市場も落ち着きを取り戻した。

  外国為替市場では、ドル・円相場が概ね1ドル=101円台後半~102円台前半で推移した。さらに17日の米国市場では、米4月景気先行指数や米5月ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想以上に強い内容だったことを受けて、1ドル=103円台前半に円が下落している。

  来週は22日のバーナンキ米FRB議長の議会証言と、米FOMC4月30日~5月1日開催分議事録の公表が注目される。雇用や住宅関連を中心とする米主要経済指標の改善を受けて、米FRBの出口戦略が早まるとの観測が強まっており、ドル高・円安方向の流れに大きな変化はないだろう。

  国内では主要企業の3月期決算発表が一巡して、やや手掛かり材料難の時期に入る。21日~22日の日銀金融政策決定会合では、金融政策は現状維持の可能性が高く、材料としてのインパクトは小さいだろう。ただし景気の現状判断を上方修正する模様であり、足元の長期金利の不安定な動きへの対応も注目されるだろう。

  このため全体としては円安方向の流れを好感する動きが引き続き優勢になりそうだが、17日に安倍晋三首相が発表した「成長戦略第2弾」に対して、市場が一段と材料視する動きを強めるのか、大胆な規制改革と言うには程遠い内容を嫌気する動きになるのかが焦点だろう。

  またテクニカル面の過熱感が解消されていないため、前週のように何らかのきっかけで不安定な動きになる可能性に注意しておきたい。物色面では引き続き円安メリット関連、アベノミクス成長戦略関連が注目されるが、決算発表で売り込まれた銘柄を見直す動きにも注目しておきたい。

  その他の注目スケジュールとしては、20日の米4月シカゴ連銀全米活動指数、22日の日本4月貿易統計、ユーロ圏3月経常収支、EU首脳会議、米4月中古住宅販売、23日の中国5月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏5月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、米3月住宅価格指数、米4月新築一戸建て住宅販売、米5月製造業PMI速報値、24日の独IFO業況指数、米4月耐久財受注などがあるだろう。その後は6月6日のECB理事会、6月7日の米5月雇用統計などが予定されている。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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